【要約】自分を変える１つの習慣【ロリー・バーデン (著), 児島 修 (翻訳)】

物事をうまくいかせるコツを教えてくれる一冊として紹介されています。
成功者とそうでない人の差は、才能や運ではなく、「大事だと分かっているけどめんどくさいこと、やりたくないことをきちんとやる」というシンプルな習慣を持っているかどうかだとか。

成功する人たちは、たとえ面倒でも怖くても、目標達成に必要だと判断すれば迷わず行動するそうです。その背景には、以下のような考え方や習慣があると説明されています。

• 問題は先延ばしにするほど悪化すると知っている
  • •嵐が来た時に、逃げるのではなく嵐に向かって突っ込んでいくバッファローの習性が例として挙げられています。その方が早く嵐を通り抜けられるからだそう。問題には正面から向き合うことが大切だとされています。
• 自分が本当に求めているものをはっきりと理解している
  • •「自分が本当に成し遂げたいこと」につながる場合にのみ、人はめんどくさいことに向き合える、と書かれています。アクションプランとして、10年後の理想の自分を具体的に紙に書き出すことが提案されています。
• 怖がりながらも小さな一歩を踏み出す
  • •人が行動を先延ばしにしてしまう主な原因は「恐怖心」と「完璧主義」の2つだとか。恐怖心は「怖くてもとりあえずやってみる」ことでしか乗り越えられず、また、完璧を待つのではなく、失敗を前提に飛び込んでみるスタンスが重要だと説明されています。

さらに、行動の成果を最大化するためのポイントも紹介されています。

• タイミングを逃さない
  • •農家の収穫期のように、人生にも恋愛や仕事などで最も成果を出しやすい「旬」の時期があるため、そのタイミングを逃さず集中することが大事だそう。
• 継続的にリスクを取る（身銭を切る）
  • •新しい挑戦をした後、元の状態に戻ろうとするのを防ぐため、ジムの会費のように毎月お金や時間を投資することで、後戻りしにくい環境を作ることが推奨されています。
• 記録をつける
  • •ピーター・ドラッカーの「測定できないものは改善できない」という言葉が引用され、食事や支出などを記録し「見える化」することで、初めて改善できるようになるとされています。

最後に、待っているだけでは何も起きず、私たちに何かを与えてくれるのは「行動だけ」であり、長期的な視点を持つことの重要性も語られています。