投資は才能より教育！素人集団が２週間の研修で億トレーダーに

「優秀なトレーダーは養成不可能」という当時の定説を覆し、トレードは才能よりも教育が大事だということを証明した一冊として紹介されています。全くの素人たちが、たった2週間のトレーニングで1億5000万ドルを稼いだという、伝説のトレーダー集団「タートルズ」の物語だそうです。優秀なトレーダーになるために、家柄・学歴・人脈は一切不要であることが証明された、壮大な実験の全貌が描かれているとのこと。

本書では、彼らが実践した「トレンドフォロー型」のトレード手法が具体的に解説されています。

• •安いものを買うのではなく、高い位置で買ってさらに高く売るスタイル。
• •たとえ9回の取引で負けても、1回の「大ホームラン」でそれまでの損失を補って余りある利益を出すことを目指すそう。

また、短期トレーダーだけでなく、全ての投資家に共通する重要な教訓も学べると言われています。

• •一貫性の重要さ: 失敗が続いても諦めず、決めたルールを貫き通すことの必要性が強調されています。
• •シンプルなルールを守ること: ファンダメンタルズ分析などを一切行わず、決められたルールをロボットのように守ることが成功の鍵だとされています。創造性や天才は必要ない、という点が教えられていたそうです。
• •ボラティリティ（N）を基準としたポジション管理: 値動きの大きさ（ボラティリティ）に応じてポジションサイズを自動的に調整する独自の考え方は、非常に面白く本質をついているポイントだとか。この仕組みにより、素人でも失敗しにくいリスク管理が可能になっていたそうです。

単なるノウハウ本ではなく、非常にドラマチックなストーリーも魅力の一つとして紹介されています。ルールを教えた師匠自身がルールを破って大損失を出してしまったり、集団解散後にメンバーそれぞれの人生で明暗が分かれたりするなど、人間ドラマとしても引き込まれる内容になっているとのこと。

本書はボリュームがあり、読み応え抜群だそうです。じっくり物語を楽しみたい方におすすめですが、ノウハウだけ知りたい場合は第5章、投資哲学を学びたい場合は第4章など、興味のある部分だけを読むというスタイルも可能だと紹介されています。