１度でも今の職場を辞めたいと思ったことがあるなら絶対読むべき本『もうこんな会社ムリと辞表を書く前に読む本』

「やめれば全て解決」と、ばっさりとした切り口が、むしろ救いになると紹介されている一冊です。
単なる転職ノウハウではなく、自分の心の癖と向き合うための方法が、感情ではなくロジカルに整理できるワーク形式で紹介されています。
著者自身が過去に感情に任せた転職で年収が半減した「転職貧乏」を経験し、そこから心理学や脳科学を学び直し、1万7000人以上の悩める社会人をサポートしてきたからこその説得力があるそうです。

「会社やめたい」の本当の正体

「もうこんな会社ムリ！」という感情は、ある日突然湧いてくるように見えて、実は「小さな嫌の集合体」が原因だと説明されています。

• •毎朝の満員電車がつらい
• •上司の言い方にモヤモヤする
• •頑張っても誰にも評価されない

こうした日々の小さな不満が心のバケツから溢れた瞬間に、限界を感じてしまうとのこと。
嫌の正体をはっきりさせないまま勢いで転職すると、次の職場でも同じパターンに陥る可能性が高いため、まずは自分の感情を整理することが大切だとされています。

自分と向き合うための具体的なワーク

本書では、自分を深く理解するための具体的なワークが紹介されています。

• •なぜならばワーク
  「会社に行くのが嫌」といった感情を「なぜ？」と掘り下げていくことで、自分で対応できることと、できないことが明確になり、驚くほど冷静に判断できるそうです。
• •棚おろしワーク
  過去の成功体験や苦手なことへの対処法を見つけるため、今と過去の自分を整理します。些細なことでも書き出すことで、自己肯定感を育てるきっかけになるとのこと。
• •コンフィデンスワーク
  1日の終わりに良かったことを3つ書くだけというシンプルなワークです。「マジでおすすめ！」な方法で、自分を肯定する感覚が生まれ、自分らしい働き方への第一歩になるそう！
• •キャリアアンカーワーク
  8つの価値観から自分のキャリアの軸を発見します。これが分かれば、転職や副業でもブレない判断軸が手に入ると紹介されています。

「やめるか、残るか」以外の選択肢

この本は、「やめるべきか残るべきか」という2択ではなく、自分らしく働くための選択肢を広げてくれるそうです。
「〜が嫌だから」という視点ではなく、「〜したいから」という前向きな理由で理想の働き方を考えることで、次のキャリアでのミスマッチを防げるとのこと。
また、仕事をつまらなくしているのは会社のせいではなく、自分自身の視点や「人生脚本」にあるかもしれないと、ハッとするような気づきも与えてくれます。

転職を考えている人、今の職場がしんどい人、そして「もう無理…」とつぶやきがちな人にこそ届けたい内容だと紹介されています。