【要約】弱者の戦略(新潮選書)【稲垣栄洋】
📅 2025年10月12日
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弱者の戦略(新潮選書)
おすすめコメント
この世界に存在する弱肉強食という厳しい掟の中で、「弱者が生き残る方法」を教えてくれる一冊として紹介されています。
競争の世界では「1位が全てを持っていく」という厳しい現実があり、同じ場所、同じ土俵で戦うと2位以下は滅んでしまうそうです。才能がないと諦めてしまいそうになりますが、弱者には弱者なりの生き残り方があり、工夫して1位になれるような複雑な戦い方をする必要があると解説されています。
この本では、弱者が生き残るための具体的な戦略が紹介されています。
弱者の基本戦略
まずは生き延びることが大切で、そのための3つのコマンドが紹介されています。
- •群れる:弱いなら一人で動かず、仲間と協力して敵を警戒し、いざという時は数で対抗する。
 - •逃げる:相手が明らかに強いなら、正面からぶつからずに逃げるのが賢い選択。「逃げるが勝ち」は立派な戦略だとか。
 - •隠れる:強者に見つからないようにすることも重要。ナマケモノが徹底的に動かないのもその戦略の一つだそう。
 
最も重要な戦略「ずらす」!
ただ逃げ回るだけでなく、弱者が戦う上で一番大事な戦略が「ずらす」ことだと強調されています!
これは、強者がいない場所へ移動し、独自の強みで勝負すること。暮らす場所や環境が異なれば、それぞれの場所で1位の状態を作ることができると説明されています。
「ずらす」ための具体的な方法
どうやって「ずらす」のか、その具体的な考え方も紹介されています。
- あえて少し条件の悪いところへ移る
- •美味しい場所は強者が独占するため、強者が入ってこないような「不便」「ダサい」「めんどくさい」場所で工夫するのが弱者の生きる道だとか。
 
 - 力を一点集中させる
- •お金も力もない弱者は、あれもこれもと手を出すのではなく、限られた兵力をある一点に絞って戦うことが大事だそう。
 
 - 変化の激しい場所で戦う
- •新しくできた市場や、AIやSNSのような変化の激しい場所を狙えば、弱者にもチャンスは多いとされています。
 
 - 自由度の高い土俵で戦う
- •ルールがシンプルなゲームほど強者が勝ちやすいため、いろんなやり方や評価基準がある場所を選ぶことが大事だそうです。
 
 
弱者は正面から戦っても勝てないからこそ、工夫せざるを得ません。そして、その工夫の過程で新たな道を切り開くことも多いと紹介されています。地球の危機を乗り越えてきたのも、実は競争を避けて辺境にいた弱者だった、という話もされています。
変化せざるを得ない弱者こそが、いつの時代も新たな道を切り開いてきたのかもしれない、と考えさせられる一冊だそうです。
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