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【二千年の時を越えて】「諸葛亮の志を伝えたい」世界一の諸葛亮オタク渡邉義浩教授が語る『三国志』の複雑な"成り立ち"と"面白さ"(第2回/全2回)

📅 2023年12月15日

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正史 三国志 全8巻セット (ちくま学芸文庫)

正史 三国志 全8巻セット (ちくま学芸文庫)

おすすめコメント

正史『三国志』は、フィクションで描かれてきた三国志像を大きく塗り替える一冊と紹介されています。原文で読むよりも、これがあれば楽だったとされるほど、読んだ時の衝撃が大きかったそう。

  • フィクションとの違いが鮮明で、これまで知っていた物語像と「全然違う」と感じられる内容だとか。
  • 諸葛亮の実像として、野戦での大勝はごく少数(北伐で司馬懿を正面から破った一度など)に限られ、戦いのイメージが改まると紹介されています。
  • 編者の陳寿出身でのちにに仕えた立場から、蜀を正統視する枠組みで書かれ、劉備と諸葛亮の「水魚の交わり」や忠義が強調されているとされています。
  • とりわけ「諸葛亮伝」中心の構成になりがちで、忠義と武勇が強調される叙述は「気臭い/嘘臭い」と感じられる箇所もあるだとか。
  • 他の伝も併読すると、劉備と諸葛亮の人事を巡る対立など、単純化された像とは異なる相互関係が見えてくると紹介されています。
  • 史料を辿りながら像を更新していく過程が、フィクションを読むよりも楽しいとされ、研究は螺旋状に理解が深まる感覚だそう。
  • 限られた史料から当時の人の心に近づこうとする共感の姿勢の大切さも示唆されていると紹介されています。
  • 原文で読むより、この本があれば楽だったとされており、三国志を史実から捉え直す手がかりになるそう。

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