三宅香帆さんと竹下隆一郎さんの文房具まとめ|おすすめのペン・ふせん・ノート術
出典:TBS CROSS DIG with Bloomberg『Page Turners』
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文房具。しゅり、最後に手で字を書いたの、いつ。

……思い出せないです。ぜんぶキーボードで打っているので。それが、この回を見て少し揺れました。
三宅香帆さんと竹下隆一郎さんが本について語り合う『Page Turners』が、書評をお休みして文房具だけを話す特別編をやっていました。
『Page Turners』は、TBSとBloombergのニュースメディア「TBS CROSS DIG with Bloomberg」の中の番組です。三宅さんは文芸評論家、竹下さんはTBSテレビの特任執行役員で、CROSS DIGのチーフコンテンツオフィサー。いつもは読んだ本をどっさり持ち寄る2人が、この回は36分間、ペンやノート、ふせん、テープのり、ダンボールカッター、iPadのキーボード、メモアプリについて話しています。
この記事では、その回で挙がった道具を「何を使っているか」だけでなく、どのように使って仕事をしているか・なぜ愛用しているのかまで分かる形でまとめました。どこで買えるかも入れています。
2人が使っている文房具の一覧
動画に出てきた順です。名前まで確認できた23点を並べています。
- 同じ商品
- 同じシリーズ
- 代替商品
- 01ロディア ブロックR三宅さんiPadを出しにくい場面でメモを取る共通:A7・ミシン目・オレンジの表紙代替商品ブロックロディア No.11
- 02緑のロディア用カバー三宅さん小さなロディアを入れて持ち歩く商品名・ブランド不明
- 03iPad mini三宅さん手書きメモをデジタルにまとめる共通:8.3インチ・側面にPencilを装着最新モデルiPad mini(A17 Pro)
- 04Apple Pencil三宅さんiPad miniに手書きでメモする共通:側面にマグネットで付けて使う最新モデル現行のApple Pencil(Pro/USB-C)
- 05アプリ:Goodnotes三宅さん・竹下さん資料と手書きメモを1つにまとめる
- 06アプリ:Dynalist三宅さんメモを検索できる形で残す
- 07Amazon Basics リーガルパッド竹下さん取材前に、聞きたいことを書き出す同じAmazon Basics リーガルパッド
- 08キャンパスノート 2冊竹下さん出張ごとに資料と記録をまとめる同じB5方眼80枚/B5 A罫100枚
- 09モレスキン竹下さん毎日のやることを管理する同じPocket・横罫・ブラック
- 10アプリ:Googleカレンダー竹下さん予定を全社員と共有する
- 11エナージェル三宅さん普段のメモを書く同じ0.5mm・ボルドーブラック
- 12ファーバーカステル三宅さん本に線を引く共通:芯径0.7mm・軸の形軸の色違いグリップ2011・マットブラック(131287)
- 13ジェットストリーム竹下さん取材メモを見直し、別の色で追記する同じ0.7mm・黒/青
- 14ぺんてる サインペン竹下さん黒で思考を自由に書き出す同じ黒・S520-AD
- 15筆touch サインペン竹下さんブルーバイオレットで思考を自由に書き出す同じブルーバイオレット・SES15C-V2
- 16ダーマトグラフ竹下さん本に線を引く同じ油性ダーマトグラフ・赤
- 17ココフセン三宅さん本の引用したい箇所に印を付ける同じミニ COLOR マーガレット S
- 18カイコーン三宅さん段ボールや封筒を安全に開ける同じホワイト・10個入り
- 19ドットライナー三宅さん請求書やメモを貼り付ける同じ本体・タ-DM400-08N
- 20Keys-To-Go 2三宅さん出張先でiPadに文章を書く同じマルチOS版・グラファイト
- 21MOFT Snap-Onタブレット用 マグシール三宅さんiPadスタンドを着脱できるようにする同じSnap-Onタブレット用 マグシール
- 22Apple Magic Keyboard竹下さんiPadに付けて文章を書く共通:Apple純正で、磁石で取り付けて打つ最新モデル現行の純正キーボード(対応機種別)
- 23アプリ:Workflowy竹下さん本の構想を組み立てる
メモとノート
2人とも、紙とデジタルを両方使っています。三宅さんは紙に書いたものをデジタルへ写して、紙のほうは捨てる。竹下さんは紙とデジタルを行き来しながら、取材のたびに同じ工程を回す。この章では、その仕組みを道具ごとに見ていきます。
ロディア ブロックR|書いたら破って、写して、捨てる
三宅さんは、最近出張が増え、東京と京都を行き来するうちに手書きのメモを持ち歩くのが難しくなり、メモをデジタルに一括したそうです。それでも「これだけは手放せない」と取り出したのが、オレンジのロディアでした。竹下さんも「私は黒のロディアですよ」と返していました(黒を使っていることまでは分かりますが、同じブロックRかは確認できません)。
「こんなにシュッと取れるメモはあまりない
」
三宅さんは「不器用なんですよ こういうの大体破っちゃう」と言いつつ、「このロディアだけは変に破れたことがない」「マジで安心安全のメモだと思っている」。きれいに切り取れることは、好みではなく実用の話なんです。コメント欄にも、ロディアのミシン線は別格だと書いている人がいます。
三宅さんの推しポイント
- 小ささ——いつも本でカバンが重いから、荷物に足しても気にならない
- ミシン目——不器用でも破らずきれいに切り取れる、安心安全のメモ
- 使い切りの運用——書いたら写して捨てるので、紙が手元に残らない
運用はこうです。人に話を聞くときなど、iPadを出しにくい場面でその場で書く、一時置き場の紙だそうです。ロディアにはメモを貯めず、iPadか日記、またはメモアプリのDynalistに写し終えたら、その紙をミシン目で外して捨てる。理由は「検索できる形で記録に残したい」から。Dynalistにたどり着いた経緯も話していて、千葉雅也さんの本を読んでWorkflowyを試し、無料で使い続けられない壁にぶつかってDynalistへ移ったそうです(竹下さんは、そのWorkflowyを本の構想を組み立てるのに使っています)。
三宅さんが使っていたのは、ブロックロディアの上位ラインのブロックRでした(番組のテロップにもそう出ます)。サイズはNo.11(A7・7.4×10.5cm)。定番の「ブロックロディア」にも同じNo.11があって、同じオレンジ・同じ大きさ。買うときにいちばん間違えやすいところです。
まちがえやすい2つ
同じオレンジ・同じA7。見分けるのは表紙の右下だけ
| 三宅さんのものブロックR | 定番・買えるほうブロックロディア | |
|---|---|---|
| 表紙の右下目印 | 黒い帯と「R」あり | 帯なし |
| 紙 | 厚いベラム紙 | ベラム紙 |
| 表紙の質感 | ソフトタッチ加工 | 加工なし |
どちらも同じ
No.11(A7・7.4×10.5cm)・ミシン目・横罫・オレンジの表紙。三宅さんの推しポイント(小ささ・ミシン目)は2つとも同じです
ブロックRのNo.11は、いま日本では手に入りにくくなっています——総代理店の公式ショップ・ヨドバシ・楽天のどこにも在庫がありませんでした(2026年8月27日)。下で紹介するのは、同じNo.11で買える定番のブロックロディアです。
RHODIA
ロディア ブロックロディア No.11(オレンジ・横罫)

ロディアの定番シリーズです。表紙をめくって上に折り返して使い、書き終えたらミシン目で切り取ります。
- 品番
- cf11600(No.11・横罫・オレンジ)
- サイズ
- A7(7.4×10.5cm)
- 仕様
- ミシン目入り・撥水カバー
- 値段
- ¥330
iPad mini + Apple Pencil|手書きメモの行き先
三宅さんの手書きメモは、いまここに移りつつあるそうです。「私はiPad miniにApple Pencilを付けて使っている」と話していて、書き込むアプリはGoodnotes。ロディアに書いたメモも、あとで写真に撮るか、こちらに書き直しています。大きさも気に入っていて、「漫画の単行本と同じサイズらしくて 漫画読むのにいい」とのことでした。
竹下さんが「ノートの罫線ありなしはどっちがいいですか?」と聞く場面があって、三宅さんの答えは道具で分かれていました。
「アナログはあった方がよくて Goodnotesみたいなi Padはない方がいいが今の結論
」
紙だと「罫線あった方が綺麗に書ける」から、罫線あり。一方、iPadでは「罫線を変に無視しちゃうことが多くて」、罫線なしが今の結論です。紙と画面で結論が逆になっているわけです。
Apple
iPad mini(A17 Pro)

いちばん小さいiPadです。画面は8.3インチで、Apple Pencil Proに対応しています。
- 画面
- 8.3インチ
- 容量
- 128GB(Wi-Fiモデル)
- チップ
- A17 Pro
- 値段
- ¥99,800
そのiPadに付けて書いているのが、Apple Pencilです。三宅さんは「Apple Pencil」としか言っておらず、映像でも本体側面に付いているところまでしか分かりません。側面へのマグネット装着は現行の2種類ともできるので、どちらかは決められませんでした。下では、いまのiPad miniに対応する2種類を並べています。違いは充電のしかたで、ProはiPadの側面に付けたままワイヤレスで充電され、USB-Cは充電のときだけケーブルにつなぎます。
Apple
Apple Pencil(iPad mini対応の現行2種)

- 対応
- iPad mini(A17 Pro)
- 取り付け
- 2種とも本体側面にマグネットで固定
リーガルパッド|取材の準備は、まず黄色い紙に書き出す
竹下さんの記録術は「二刀流なんですよ」から始まります。デジタル側はGoodnotesで、取材相手1人につき、アプリの中にノートを1つ作ります。Wordで書いた質問案のPDF、相手が書いた報告書などの資料、当日の手書きメモまで、その人に関する全部をそこに入れます。財務官の神田眞人さんをインタビューしたときのノートを見せながら、「これさえあれば全情報が載っている」、記事を書くときも「映像の編集チェックしているときも これでファクトチェックできる」と話していました。
その工程のいちばん最初に出てくる紙が、リーガルパッドです。「このリーガルパッドという黄色い紙」に、「サインペンで聞きたいことをバーっと書く」。ピアニストの反田恭平さんの取材前には、聞きたいことをまずここに書き出したそうです。
この紙から始まる3段の流れを、竹下さんは「連続運動」と呼んでいました。
STEP 1リーガルパッドに手で書く(拡散)
取材相手に聞きたいことを、思いつくまま書き出します。この紙は書き終えたら捨てます。
STEP 2Wordに打ち込む(収縮)
書き出したものを質問案としてまとめ、PDFにしてGoodnotesへ入れます。
STEP 3Apple Pencilで書き足す(もう一度拡散)
Goodnotesに入れたPDFの上に、手書きで足していきます。「それだけだといいインタビューにならないので」——打ち込んで固めるだけだと収束しきってしまうから、最後にもう一度広げる。
三宅さんに「毎回これやってるんですか」と聞かれて、「毎回やってますね」。そのうえで、大変ではないと続けました。
「まずは聞きたいことを書いていけばいいので楽しい
」
なお、リーガルパッドは特定の商品名ではなく、条件を満たした紙のパッドの呼び名です。決め手は左端から約3.2cm(1-1/4インチ)に引かれた縦のマージン線で、黄色い紙・上で綴じる・ミシン目も定番の姿。動画を1080pで見直すと、竹下さんのパッドは黒い綴じ部の中央に「amazonbasics」のロゴがあり、Amazon公式のワイド罫リーガルパッド 30×22cmと、ロゴの位置・黄色い紙・赤い左マージン線・横罫・大きさが一致します。Amazonで買えるのは同じパッドの50枚×12冊セットです。
Amazon Basics
ワイド罫リーガルパッド 30×22cm

番組品と同じパッドを、50枚入り12冊セットで購入できます。
- サイズ
- 30×22cm
- 罫線
- ワイド罫・赤い左マージン線
- 販売単位
- 50枚×12冊
- 値段
- ¥2,093
コクヨ キャンパスノート(80枚・100枚)|1つの出張に1冊、100枚でケチらない
竹下さんのノートの使い方は、この回でいちばん反響があったところでした。コメント欄の最上位のひとつが「竹下さんのメモ術や出張ノートをもっと深掘って書籍化してほしい」です。
やっていることは、1つの出張や1つのプロジェクトに1冊を割り当てて、全部をそこに集約するというものです。考えたこと、その期間に読んだ本の話、新聞記事のスクラップ、食べたもののレシート、美術館のチケット、もらった封筒まで、そのまま貼り込みます。ノートが厚いのにも理由がありました。「なぜ太いノートか これ100枚なんですけど」「ミニノートだとケチりはじめる」。100枚あれば出張中に使い切らないので、惜しまず貼れるわけです。
竹下さんの推しポイント
- 100枚の厚さ——ページを惜しむ気持ちが起きないから、レシートも封筒も貼れる
- 1出張1冊——テーマごとに1冊だから、そのテーマを考えるときはそのノートを開けば全部ある
- 食べたものまで記録——あとで見返したとき、記憶を呼び戻す引き金になる
なぜ食べたものまで書くのか。話のネタにするためではなく、記憶が呼び起こされるからだそうです。「ノート見たときに このコーヒー飲んだなというのが思い出される」、そこから、そのとき話したことが思い出される。
「重要なのは情報じゃなくてそのとき自分が何を思っていたか
」
保存はどうしているのか。ノートは家のいろいろな所に置き、見なくなったものは泣く泣く処分する。「だから今オールスターが自分の家にある」とのことでした。
用途別のノートはほかにもあります。たまに「スクラップモード」になって新聞を貼るスクラップ帳は、普段は新聞を読まないかわりに、たまに1ヶ月分だけ集中して読む使い方とセットでした。毎日違う新聞を読み、情報が詰まった印象的な1行に線を引いて貼り、企画を考えるときに見返す。いま新聞を読む意味を聞かれた答えは「逆張りですね」です。
動画には、竹下さんの黒い5mm方眼罫・80枚と、ピンクのA罫7mm・100枚の2冊が映っています。「これ100枚」と話していたのは後者です。どちらも表紙の印字まで読めたため、下で2冊を分けて選べるようにしました。
コクヨ
コクヨ キャンパスノート(動画で確認した2冊)


食べたものまで貼って、そのとき何を思ってたかまで戻れるようにしてる。……こっちが台帳につけてるのは、起きたことだけだ。

そうなんです。この回でいちばん、すごいと思ったところでした。
モレスキン クラシックノートブック Pocket|毎日のTODOの基地
竹下さんが自分のノートを一通り見せたあと、最後に出したのがモレスキンでした。「モレスキンもロディアと同じくらい好きなノートで」「私こういう柔らかいのが好き」という、黒いソフトカバーのPocketサイズ(9×14cm)・横罫です。
最初に挙げた良さは紐でした。「まず何がすごいってこの紐」と言って、ゴムバンドを弾いてみせます。理由は「グチャってなるの嫌ですよね」「でもカバンの中でもちゃんとしている」。
このノートの役割は、毎日のやることの管理です。後ろのポケットに今日のTODOを書いた紙が入っていて、運用はバレットジャーナル式でした。
STEP 1朝、箇条書きで今日やることを書く
「朝起きたらまずやる」。話の中で出てきた予定も、忘れないうちにここへ書き足します。「こうやって話していて『次文房具企画やりましょう』とか言うけど」「忘れちゃうんですよね」。
STEP 2終わったことに「×」を付ける
今日やらなくていいと決めたことには「◯」を付けます。
STEP 31日の終わりに、残ったことへ「>」を付ける
やっていなかったこと、の印です。
STEP 4翌日、残ったことを全部書き写す
前日の「◯」と「>」を新しい日のリストへ移します。「そのためのノートだから これは常に持っています」。
リマインダーアプリは昔使っていたものの「鬱陶しくなってきて」やめたそうです。「自分でリマインドしたい」ので、時間が空いたらまずこのノートを手に取る。
「これは絶対に手放せない
」
値段についても率直でした。「一時期安いのにもしたけどなくしちゃう」「これだと高いから」「なくすまじ!と思うんですよ」。安いメモはなくすけれど、高いことがなくさない仕組みになっている、という理屈です。
ここで面白かったのが、2人のタスク管理の違いです。
竹下さん:予定とやることを分ける
Googleカレンダーは全社員に公開している調整用の「予定」。ペンを買う・あの人にメールする、のような「やること」は何時何分から始めるものではないので、紙のモレスキンに書き、15分空いたらまとめて潰していきます。
三宅さん:全部カレンダーに入れる
昔は紙でタスク管理していたけれど、いまはGoogleカレンダーとリマインダーに全てを預ける派。やることも全部「予定」として入れ、本を読む時間もお風呂も睡眠も登録して、全時間が埋まるようにしています。
Moleskine
モレスキン クラシックノートブック ソフトカバー Pocket(横罫・ブラック)

黒いソフトカバーにゴムバンド、同色の栞ひも、背面ポケットが付いています。
- 表紙
- ソフトカバー
- サイズ
- Pocket(9×14cm)
- レイアウト
- 横罫
- カラー
- ブラック
- 仕様
- ゴムバンド・背面ポケット付き
- 値段
- ¥2,860
ペン
2人とも、ペンの役割分担がはっきりしていました。どのペンも、何に使うかが決まっています。
ぺんてる エナージェル|色々試した末の、普段のメモの1本
ペンの話を先に始めたのは三宅さんでした。普段のメモは全部このボールペンで、「色んなペンを試して」「色々試した末にこのエナージェルにたどり着いた」そうです。
「私は本当にこのエナージェルを愛して生きている」
三宅さんの推しポイント
- 安さと書きやすさ——たどり着いた理由はこの2つ
- ただの黒じゃない色——手にしていたのは、紫がかった黒
- どこにでも売っている——なくしたときのダメージが少ない
色は「ただの黒じゃなくてちょっと紫がかった色なんですよ」と言って、実際に紙に「CROSS DIG」と書いてみせていました。「オリーブっぽい黒とか青っぽい黒も今出ていて」とも話しています。手にしていたのは、紫がかったボルドーブラック(BLN75A2-VA)です。エナージェルの0.5mmニードルチップは定番だけで12色ありますが、軸まで黒いのはこの3色だけ——三宅さんが同時に名前を挙げたオリーブブラック・インディゴブラックと、このボルドーブラックです。下では、この使用色と、名前を挙げただけの2色を分けて選べるようにしました。
ぺんてる
ぺんてる エナージェル 0.5mm ボルドーブラック

- 使用色
- ボルドーブラック(BLN75A2-VA)
- ボール径
- 3色とも0.5mm・ニードルチップ
三宅さんの使用色
三宅さんが挙げた別色
三宅さんの使用色
ファーバーカステル グリップ2011|本に線を引く用
エナージェルの流れで「これとか あと私」と言って出したのが、ファーバーカステルのシャープペンでした。「これの0.7mmのちょっと太いシャープペンシルなんですけど」と説明したあと、用途をこう言っています。
「これで本に線を引くとかをやっていて」
ボールペンとシャープペンを役割で分けているということです。「普通のメモはこっちのボールペンでやっている」とのことでした。竹下さんはこの流れで「色鉛筆持ってますよ」と、同じメーカーの色鉛筆の話をしています。
Faber-Castell
ファーバーカステル グリップ2011 シャープペンシル 0.7mm マットブラック

軸一面に滑り止めのドットが並んだシャープペンです。0.7mmは芯が太めなので、線を引く用途と相性が良さそうです。
- 品番
- 131287
- 芯径
- 0.7mm
- 色
- マットブラック
- 特徴
- 軸に滑り止めのドット
- 値段
- ¥2,200
三菱鉛筆 ジェットストリーム|取材で書いて、ホテルで色を替えて見直す
エナージェルとファーバーカステルの流れに、竹下さんが「ペンでいうとやっぱりジェットストリーム」と入ってきます。三宅さんは「もうダメだ ここで亀裂が生まれました」「ジェットストリーム派とエナージェル派で」と応じつつ「ジェットストリーム裏移りありません?」。ペン1本でここまで言い合える2人ですが、この節の本題は竹下さんの使い方です。
使っているのは0.7mmの黒と青の2本で、「めちゃくちゃ持ってます」。使い分けは、こうでした。
竹下さんの2色の使い方
役割を固定せず、見直すときに色を替える
1 日中の取材
発言や出来事を書く
2 ホテルで見直す
サブ情報を別色で追記
黒ばかりで気分が乗らない日は青を選ぶことも。色の役割より、書いた時間の差を残しています。
発言の中身だけでなく、なぜ表情まで書くのか。竹下さんはその理由も話しているのですが、出てくるのは動画の終盤なので、この回で唯一の、1冊の本のところでまとめて紹介します。
三菱鉛筆
三菱鉛筆 ジェットストリーム スタンダード 0.7mm(黒・青)


ペン1本で、ここまで話すんだ。

私はこの「紫がかった黒」が気になっています。189円ですし。

189円で済むなら、悩んでる時間のほうが高くつくよ。
ぺんてる サインペン 黒|思考を自由に書き出す
竹下さんのペンには、書く内容ごとの役割があります。メモはジェットストリーム、本に線を引くのはダーマトグラフ、そして思考を自由に書き流すのがサインペンです。用途は「サインペンは自由に書く」。まず出したのが、この黒い1本でした。
映像の商品単独カットでは、軸に Pentel Sign Pen S520 と刻まれています。黒い軸・黒インキをぺんてる公式のラインナップと照合すると、ぺんてる サインペン 黒 S520-AD。1963年に生まれ、現在までほぼ姿が変わっていない定番です。
ぺんてる
ぺんてる サインペン 黒

ペンと筆の書き味を持つ、中綿式の水性サインペンです。紙に書きやすく、裏写りしないと公式に案内されています。
- 品番
- S520-AD
- インキ色
- 黒
- 種類
- 水性サインペン
- 値段
- ¥84
ぺんてる 筆touch サインペン|思考を自由に流す「1番のエース」
黒のサインペンに続けて、持ち物の頂点として出したのがこれです。
「ベストオブベスト 私のオールスターの一番のエースはこれ」
同じぺんてるの筆touchサインペンで、色はブルーバイオレット。「赤とかピンクとか試してこれが一番綺麗でしたね」という、色を試した末の1本です。動画ではインクが切れかけていて、「これは本気じゃないと」と言い添える場面もありました。
ぺんてる
ぺんてる 筆touch サインペン ブルーバイオレット

ペン先が筆になっている水性のサインペンです。
- 品番
- SES15C-V2
- 種類
- 筆ペン(水性)
- 値段
- ¥118
三菱鉛筆 油性ダーマトグラフ|本用と決めている
本に線を引くときに使うのがダーマトグラフだそうです。ほかの用途では使わない、本専用だと話していました。三宅さんがファーバーカステルのシャープペンを本用にしているのと、役割が重なります。
三菱鉛筆
三菱鉛筆 油性ダーマトグラフ 赤

紙を巻いた芯を、糸を引いてむいて使う色鉛筆です。紙のほか、ガラスや金属にも書けます。
- 品番
- K7600.15
- 色
- 赤
- 種類
- 油性
- 値段
- ¥78
ふせん、のり、ダンボールカッター
ここから3つは、全部三宅さんが出したものです。読書のためのふせんから、家の段ボール・書類仕事の道具まで続きます。
カンミ堂 ココフセン|引用したい箇所だけに貼る、読書用のフィルムふせん
三宅さんの読書用のふせんです。「小さい付箋でこれ私の読書用の付箋なんですよ」と紹介したうえで、使う場面は「絶対ここは引用するとか 絶対に本で使いたいときは」。読みながら何にでも貼るのではなく、あとで必ず戻る箇所にだけ印を付ける使い方です。
三宅さんの推しポイント
- 小ささ——貼りすぎても、本棚に入れるとき邪魔にならない
- フィルム——紙のふせんと違って、外れても本が汚くならない
- 透ける——貼った下の文字が読める
竹下さんも「確かに付箋はこういう大きいのが中心だったので使ってみたい」と反応していました。
「読書好きの方にめちゃくちゃおすすめ
」
カンミ堂
カンミ堂 ココフセン ミニ COLOR マーガレット S

ケースに入った小さなフィルムふせんです。ケースから1枚ずつ引き出して使います。動画のケースには「120」と印刷されていました。
- 品番
- CF-8006
- 枚数
- 120枚入り
- 種類
- フィルムふせん
- 値段
- ¥319
オルファ カイコーン|「世界に感謝したい」
ふせんの次に出てきたのが、文房具かどうか微妙だと本人も言っていた道具です。第一声がこれでした。
「世界に感謝したい これの存在
」
ダンボールカッターです。「ダンボールって本当に開けるの億劫だったりしませんか?」と聞いてから、刃がどこにあるか分からない形を見せていました。決め手として挙げていたのが色です。「しかも白いので これこそ家中に置いている」。
ダンボールだけの道具ではありませんでした。竹下さんが封筒の話を出して「こういう封筒に入っていて」「ハサミで中身を切っちゃうこともある」と言うと、三宅さんが自分の失敗を返します。「私結構破くことが多い こういうのがないと」「中身も破っちゃったみたいなことが昔あって」。だから「そういう悲劇をなくすためによく使っています」と話していました。
オルファ
オルファ カイコーン ホワイト(10コ入)

ダンボールやフィルムを切るための小さなカッターです。刃が奥まっていて指が触れにくい形をしています。白は10個入りだけ。単品売りがあるのは黄色です。家中に置くという使い方には、10個入りのほうが合っています。
- 品番
- 238BW-10P
- 入数
- 10個入り
- 刃
- ステンレス刃・左右両用
- 値段
- ¥1,280

「世界に感謝したい」。ダンボールを開ける道具に。

ここは見ていて笑いました。しかもこのあと、家中に置いていると話しています。
コクヨ ドットライナー|「個人事業主全員に買うべきと主張したい」
続いて出したのがテープのりでした。前置きなしにこう言っています。
「個人事業主全員にテープのり買うべきと主張したい」
理由は「テープのりは使い勝手がいいんです」で、書類を貼って送る場面などを挙げていました。締めが「こんなに人生が楽になるのかというくらい楽」です。
なお、番組で出た「ドットライナー」はシリーズ名です。下では本体の公式な商品名と品番で載せています。
コクヨ
コクヨ ドットライナー テープのり 強粘着

引くだけでのりが点で付くテープのりです。つめ替えができるタイプで、つめ替え用テープの品番は タ-D400-08N です。
- 品番
- タ-DM400-08N
- テープ寸法
- 8.4mm×16m
- 仕様
- 強粘着・つめ替えタイプ
- 値段
- ¥504
キーボードとスタンド
2人ともiPadで文字を打ちます。選び方は正反対でした。
ロジクール Keys-To-Go 2 + MOFT|軽くて、打鍵感があって、膝の上で安定する
最後がiPad用のキーボードです。
「ChatGPTに壁打ちしましたもん
」
「どうしたら荷物が軽くなるのか」を相談したそうです。本を持ち歩くので荷物が重い、という前提は、ロディアのところと同じでした。
三宅さんの推しポイント
- 軽さ——iPadのキーボードの中で2番目くらいに軽い(本人いわくChatGPT調べ)
- 打鍵感——割としっかり押す感じで、長い文章もストレスなく書ける
- 硬いカバー——膝に置いたとき安定し、キー面も守るのでそのままカバンに入れられる
実際に持たせてもらった竹下さんも「めちゃくちゃ軽いですね」「しかもちゃんとしたキーボード」と驚いていました。三宅さんはこのセットを買ってからノートパソコンをあまり持ち歩かなくなり、「出張セットが定まりつつありますね」とのことです。
使い方はこうです。iPadの背面にMOFTの「Snap-Onタブレット用 マグシール」を貼り、そこにスタンドを付けて立てる(スタンド自体の型番は、動画からは特定できませんでした)。キーボードはBluetoothでつながるので離して置けて、「iPadをここに置いて 膝でキーボードを打つ」という格好になります。竹下さんは「めちゃくちゃライフハックしてますね」と言っていました。
ロジクール
ロジクール Keys-To-Go 2(マルチOS・グラファイト)

カバーが一体になった薄型のキーボードです。動画では左下の修飾キーに「スタート/opt」と「alt/cmd」が併記されているため、iPad版(Apple向け配列)ではなくマルチOS配列と確認できます。左上の3つはEasy-Switch 1〜3キーで、最大3台の接続先を切り替えられます。マルチOS版では同じキーにF1〜F3も併記されています。リンク先のfor ECはオンライン専売で、本体仕様は通常版と同じです。公式に確認できる差は保証期間で、通常版の2年に対してfor ECは1年です。
- 型番
- iK1043GRUd(for EC)
- 接続
- Bluetooth・3台まで切り替え
- 対応
- iPadOS・iOS・macOS・Windows・Android・ChromeOS
- 保証
- 1年間
- 値段
- ¥12,000
そのスタンドをiPadに付けるために貼っているのが、MOFTのシートです。
MOFT
MOFT Snap-Onタブレット用 マグシール
Apple Magic Keyboard|大きい画面で、3画面の仕事場を組む
いっぽう竹下さんは「デカいんですよ」「色々使ったけど 大きいのが好きで」と、大きいiPadにApple純正のMagic Keyboardを「ピタッと」付けて使っています。付けると画面が斜めに立つので、そのまま打てます。
仕事場の組み方も聞けました。机にはノートパソコンとiPadの2台を置き、ノートパソコンは大きな画面につないで、3つの画面で見る。ノートパソコンで打ちながら、iPadには資料を出しておく。iPadには辞書のアプリも「結構入ってますね」とのことでした。
買うときの注意です。映像で分かるのは、ファンクションキー列のない旧型の純正Magic Keyboardである、というところまでです。Appleによるとこの旧型が対応するのは iPad Pro(11インチ第1世代以降・12.9インチ第3世代以降)と iPad Air(第4世代以降)なので、竹下さんのiPadがどの機種かは絞れませんでした。またこの旧型はもう売っていません。下に並べたのは、いま買える純正キーボードを対応機種ごとに分けたものです。無印iPad用のMagic Keyboard Folioだけ、映像のものとは違う2パーツ式になります。
Apple
Apple純正 iPad用キーボード


ロジクール、前に使っていました。出てきてちょっと嬉しかったです。

で、しゅりは何を持ち歩いてるんだっけ。

Macだけです。
この回で唯一の、1冊の本
文房具の特別編なので、いつものように本が並ぶ回ではありません。それでも机の上には、竹下さんが持ってきた本が1冊だけ置かれていました。番組でも「竹下が持ってきた本」と表示が出ます。三宅さんが「この唯一置いていた本が気になって気になって」と聞いて、話が始まりました。
著者は朝日新聞の記者だった奥山俊宏さん。この本で第21回司馬遼太郎賞(2017年度)を受けています。竹下さんが引いたのは、著者がアメリカの公文書を調べて気づいたこと——同じ会談の記録なのに、日米で全然違ったという話でした。
日本側のメモ
何を話したかが残っている。
アメリカ側のメモ
何を話したかに加えて、「ニクソンは顔を苦々しくして喋った」、さらに "The president checked his watch."(このとき大統領は時計を見た)まで残っている。
時計を見た、苦々しい顔で言った。そこまで書いてあると、その発言にどれだけ思い入れがあったのか、会話を打ち切りたかったのか、冗談だったのかまで、あとから読み取れます。これが、ペンのところで見た「ホテルで色を替えて表情を書き足す」の理由でした。
「アメリカの公文書に今インスパイアされている
」
三宅さんは「絶対読みます この本 ちょっと写真撮っていいですか」と、その場で書名を控えていました。
動画に映っていたのは、2016年7月に出た単行本(四六判・332頁)です。この単行本は岩波書店の在庫が品切れで、新刊で買えるのは2024年5月の岩波現代文庫版(436頁)。同じ本の別の版で、下の購入リンクは買えるほうの文庫版に合わせています。見分け方は表紙の右端で、文庫版には「岩波現代文庫 社会347」の縦書きが入っています。文庫版には、文庫のために書かれたあとがきと、真山仁さんの解説が加わっています。
奥山俊宏
秘密解除 ロッキード事件(岩波現代文庫)
デジタル派の私が、紙を取り入れたいと思った理由
ここからは私の話です。モノは少ないほうが好きで、本も紙より電子。仕事もエンジニアなので、記録はぜんぶキーボードで打っています。三宅さんの「検索できる形で記録に残したい」は、そのまま頷けるところでした。
手で書く工程が、私にはない
考えが動いたのは、竹下さんの「連続運動」を見たときです。打ち込むだけだと収束しきってしまうから、最後にもう一度、手書きで広げる。
真似したいのは3段の手順そのものではありません。手で書くという行為で、思考が拡散できそうだというところです。キーボードでしか記録していない私には、その拡散の工程がありません。
とはいえ、モノが増えるのも、大きい紙が残るのも嫌でした。そこで戻ってくるのが三宅さんのロディアです。小さくて、書いたら破って捨てられる。 手元に何も残らないなら、私でも続けられそうだと思いました。

ものを増やしたくない、ってずっと言ってるけど。

破って捨てる前提なら、残らないので。
昔、日記をつけていました
もうひとつ刺さったのが、竹下さんの出張ノートです。食べたものや飲んだものまで書いておくと、あとで見返したときに、その日に自分が何を思っていたかまで戻ってくる。
実は昔、夜に日記をつけていたことがあります。見返すと当時の自分が戻ってくるのは、日記でも同じでした。
- 後から見返すと、自分の感情が動くタイミングが分かる
- 読み返すまで忘れていたことばかりなので、いまのネガティブな気持ちもいずれ忘れると思える
- 感情に流されづらくなる
- 忘れていた楽しい思い出を思い出せる
人間は危険回避のために悪いことばかり覚えているようにできているらしいので、書いておかないと、いいことのほうから先に消えていきます。いい習慣でした。

で、いまは書いてないよね。
やめた理由は、たいしたことではありません。一度、Macを開いた瞬間に日記が一番前面に出てきて、恥ずかしくて消してしまった。 それきりです。デジタル派なので、Appleの標準のメモ帳に書いていたんです。

画面が暗くなったりMacを閉じたら勝手に閉じて、指紋認証でしか開かないメモ帳を作ろうかな、と本気で思いました。日記とかメモって、見られると恥ずかしいので。
今回の記録:2026年8月、TBS CROSS DIG『Page Turners』の文房具回(36分)を視聴。挙がった道具・アプリ23点と、竹下さんが持参した本1冊を調べた。 結論:36分の視聴で、23点の正体と買える場所まで分かった。
備考:ブロックRのNo.11は、2026年8月に探した範囲では日本での取り扱いが見つからなかった。
三宅さんはこの回の最後に、文房具は割と更新していて、メモの取り方も1年後には変わっているかもしれない、と話していました。そのうえで、こうも言っています。
「人の文房具とかメモ術の記事を読むの大好き」
この記事も、たぶんそういう類のものです。私自身、文房具そのものはもちろん、その道具で2人がどうやって記録しているかを知るのも面白かったです。まずは手で書くところから、真似してみようと思います。

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2026-08-09
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