三宅香帆

三宅香帆さんのおすすめ新書8冊まとめ|書評家が新書好きになった本と、最初に読む1冊

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「新書」が何を指す言葉なのか、私は知りませんでした。

こばん
こばん

本、好きなんじゃなかったの。

しゅり
しゅり

好きです。ただ、新書というくくりがあること自体を知らなかっただけで……。

文芸評論家の三宅香帆さんが、自分が新書を好きになったきっかけの8冊を紹介する動画を出しています。タイトルに「はじめて新書を読む人におすすめ」と入っている回です。動画は、集英社の吉田さんとの2人で進みます。

ところがこの動画、紹介された8冊の書名が、概要欄に1つも書かれていません(載っているのは三宅さん自身の著書だけです)。コメント欄にも「本のタイトルが動画の概要欄か紹介してる間はずっと画面のどこかに固定で記載されていると有難いです…!」という声が来ています。30分48秒のあいだに8冊が流れていくので、あとから見返すのがけっこう大変です。

そこでこの記事に、8冊を全部並べました。書名・著者・レーベル・いま買える定価まで書いてあります。

新書って、そもそも何ですか

新書は、本の大きさ(判型)と、その大きさで出しているシリーズのことです。「新しく出た本」を指す「新刊」とは別の言葉で、出版業界でも「書籍の大きさを示す言葉」として使われています

しゅり
しゅり

動画のタイトルで「新書」を見たときは、新しく出た本のことだと思っていました。でも1971年の本が出てきて、全然最近じゃない。専門用語っぽいなと思って、調べました。

取り違えるのは私だけではないようで、国立国会図書館のデータベースには「新書判(本)と新刊書と混同する学生が非常に多いので注意。」という司書のメモが残っています。動画のコメント欄にも、同じ声がありました。

  • コメント欄より。高評価232件。
    外国人です。三宅さんの動画を見てから、「新書」と「新刊」の違いをわかりました(笑)、恥ずかしかった

中身は、専門的なテーマでもなるべくやさしく書いて、広く読まれることを目指したものです。三宅さんも動画で、新書は「入門書だと思ってる」と話しています。

この8冊は、5つのレーベルに分かれています。

  1. 講談社現代新書(3冊)
  2. 岩波新書(2冊)
  3. 中公新書(1冊)
  4. ちくま新書(1冊)
  5. 文春新書(1冊)

三宅さんが挙げた8冊の一覧

三宅さんが「この新書を経て私は新書好きになったんだ、っていう感じの新書」として挙げた8冊です。動画に出てきた順に並べました。書名を押すと、その本の説明に飛べます。

#著者レーベル刊行動画
1批評理論入門廣野由美子中公新書2005年3月01:21
2動物化するポストモダン東浩紀講談社現代新書2001年11月05:41
3教養としての大学受験国語石原千秋ちくま新書2000年7月07:45
4じぶん・この不思議な存在鷲田清一講談社現代新書1996年7月13:01
5私とは何か平野啓一郎講談社現代新書2012年9月15:30
6コンプレックス河合隼雄岩波新書1971年12月17:53
7和歌とは何か渡部泰明岩波新書2009年7月20:32
8寝ながら学べる構造主義内田樹文春新書2002年6月22:32
どれから読むか、動画で答えが出ています

この8冊の中で最初に読むなら、『じぶん・この不思議な存在』です。「一番最初にこの中でも読むとしたら何がいいかというと、この本かも」(13:39)。

1冊選ぶなら、『寝ながら学べる構造主義』です。三宅さんが「改めてすげえ本だなって思いました」と言い、吉田さんも「僕もこれがベスト1」と続けています(27:14〜27:18)。

動画の終盤に、刊行年を確かめ合う場面があります。8冊のうち3冊が2000年・2001年・2002年と1年ずつ続けて出ていて、「1年単位でこんな良い本が出た時代があったんですか」という驚きの声が出ていました。

こばん
こばん

で、しゅりはどれが気になったの。

しゅり
しゅり

それも書いていきますね。ここからは内容の近い本をまとめて、1冊ずつ紹介します。

自分と人間関係について考える3冊

動画のなかで、この3冊はひと続きで出てきます。吉田さんが「大学1年生が読むのに、『じぶん・この不思議な存在』と『私とは何か』でアイデンティティ形成できそう」と言い、それを受けた三宅さんが「悩める若者に読んで欲しい」と『コンプレックス』を出します。

『じぶん・この不思議な存在』|この中から最初に読むなら、これ

著者の鷲田清一さんは、メルロ=ポンティの現象学を出発点にした哲学者です。三宅さんが新書の原体験として挙げた本で、学部1年生のときに読んで「哲学とか人文書のマジで最初の一冊だったんじゃないか」と話していました。そのうえで出てきたのが、この一言です。

三宅さん8冊の中で、最初に読むなら

一番最初にこの中でも読むとしたら何がいいかというと、この本かも

三宅さんの推しポイント

  • 哲学の本なのに分かりやすい——言っていることは結構複雑なのに、すらすら読める
  • 入り口が広い——高校の国語の教科書に載ることもあり、授業で読んだ覚えのある人もいる

なぜ読めてしまうのかは、三宅さん自身も「まだあんま解けてない」と言っていました。その謎に、吉田さんが3点で答えを出しています。漢字をひらがなに開くことが多い、文章の長さのテンポが一定、一節と一章が短い。だから「疲れてても働いた後でも読める文章」なのだ、と。

鷲田清一

じぶん・この不思議な存在(講談社現代新書)

じぶん・この不思議な存在(講談社現代新書)

「じぶんらしさ」は、自分の内側を探せば見つかるのか。そこを疑うところから始まる本です。顔がいい、走りが速い。そうやって数え上げても、じぶんそのものには届きません。人といるときの自分のほうから、じぶんの姿を探していきます。帯にあるのは「わたしってだれ? じぶんってなに?」。

出版社
講談社
刊行
1996年7月
仕様
新書・180ページ
楽天評価
3.7/5(103件)
値段
定価 ¥968

『私とは何か』|友達といる自分と、家族といる自分は、どっちも自分

小説家の平野啓一郎さんが書いた新書で、この本のなかで「分人」という考え方を出しています。「分ける人」と書いて分人。動画では「今でいうアカウント分け」と説明されていました。

三宅さん分人という考え方に出会ったとき

めっちゃ私はその時、この分人という考え方に納得して

三宅さんの推しポイント

  • 悲しさの説明がつく——人が亡くなると悲しいのは、その人といたときの自分が消えるから
  • アカウント分けが浸透する前に出ている——刊行は2012年9月。複数のアカウントを持つのが普通ではなかった時代の本
しゅり
しゅり

誰といるかによって、その時用の自分になるっていうのが分かるので、これも気になりました。誰しもあるんじゃないですかね?

平野啓一郎

私とは何か――「個人」から「分人」へ(講談社現代新書)

私とは何か――「個人」から「分人」へ(講談社現代新書)

友達といるときの自分、家族といるときの自分、職場での自分。どれかが本物でどれかが嘘、なのではなく、その全部が自分だ。著者はそれを「分人」と呼びます。小説を書きながらたどりついた人間の見方で、章立ても「本当の自分」はどこにあるか、愛すること・死ぬこと、と進んでいきます。

出版社
講談社
刊行
2012年9月
仕様
新書・192ページ
楽天評価
4.2/5(682件)
値段
定価 ¥968

『コンプレックス』|「そもそも何?」に、あんまり思い至らない言葉

ユング派の分析家である河合隼雄さんが、コンプレックスとは何かをそのまま解説した本です。三宅さんは「悩める若者に読んで欲しい」と紹介したうえで、コンプレックスは劣等感の意味で使われがちだけれど、河合さんの解説を通すとすっきりする、と話していました。それを受けた吉田さんの反応が、この本の入り口をよく言い当てています。

吉田さんコンプレックスという言葉について

確かによく知ってるし言われるし、コンプレックスって思うけど、『そもそも何?』っていうのにあんまり思い至らないですよね

言われてみれば、意味を確かめないまま使っている言葉です。

三宅さんの推しポイント

  • 投影という考え方を知った——人間のコンプレックスと、それを投影する人。この見方で小説を読むと分かることが増えた
  • 物語の読み方の基礎が勉強できる——アンデルセンの「影法師」やフレイザーの「金枝篇」が出てきて、臨床心理の側から物語を読む筋道をたどれる
  • 河合隼雄さんの入り口に——たくさんある著書のなかでも、かなり分かりやすいほう
しゅり
しゅり

心理学が好きなので、これが気になりました。

河合隼雄

コンプレックス(岩波新書)

コンプレックス(岩波新書)

日常でよく使う「コンプレックス」を、ユングがこの言葉を使いはじめたところまでさかのぼって解き明かす本です。二重人格、ドッペルゲンガー、劣等感、夢に出てくる男性像と女性像。章立てをたどっていくと、劣等感という一語ではとても収まらない広さが見えてきます。1971年に出た本です。

出版社
岩波書店
刊行
1971年12月
仕様
新書・234ページ
楽天評価
4.3/5(55件)
値段
定価 ¥1,034

小説・和歌・アニメの読み方が変わる3冊

ここからは、読み方そのものを扱う3冊です。対象は小説だけではなくて、和歌もアニメも入っています。

こばん
こばん

この3冊は、しゅりはどう思ったの。

しゅり
しゅり

これを読んだら、同じ体験をしても、いろんな視点を持てそうだな、と思いました。

『批評理論入門』|『フランケンシュタイン』1冊で、いくつもの切り口を試す

8冊のなかで最初に出てくる本です。著者の廣野由美子さんは、京都大学でイギリス文学を研究している方。三宅さんはこの本を、こう位置づけていました。

三宅さん大学生のときに読んで感動した1冊

自分の批評の原点っていう感じがする

扱う小説は『フランケンシュタイン』1冊だけです。それを、ジェンダー批評、マルクス批評、ポストコロニアル批評と、いろんな切り口で読み解いていく。「フランケンシュタインってこんな感じでいろんな風に批評できるんですよ、っていう」ことが、1冊のなかで起きます。

三宅さんの推しポイント

  • 聞いたことがあるだけの言葉が分かる——「脱構築」も、『フランケンシュタイン』を通してだと意外と分かる
  • ずっと分かりやすい——文学生が一度は手に取る分厚い入門書に比べて、理論が分厚くない1冊にまとまっている
  • 大学と関係なく読める——院試の勉強に使う人もいるが、それを抜きにしても面白い

「神のような一冊」「中公新書さんの最高傑作」という言い方もしていました。

廣野由美子

批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義(中公新書)

批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義(中公新書)

『フランケンシュタイン』1冊だけを、最後まで教材にする本です。前半は、小説がどんな技術で書かれているかを取り出す「小説技法篇」。後半は、読者反応批評や脱構築批評といった読み解き方をひとつずつ当てていく「批評理論篇」。同じ小説が、方法を変えると別の顔を見せます。

出版社
中央公論新社
刊行
2005年3月
仕様
新書・272ページ
楽天評価
4.0/5(91件)
値段
定価 ¥1,100

『動物化するポストモダン』|アニメも批評の対象になる、と突きつけた本

三宅さんが、新書を読むようになったきっかけとして挙げた本です。中学・高校まではほとんど小説しか読んでいなくて、大学でこの本を好きなサークルの先輩がいたことから、新書を読むようになったそうです。

内容は、日本のオタク文化も批評の対象になるんだ、と突きつけた本。欧米の批評理論は『フランケンシュタイン』やジェーン・オースティンのような「THE文学」を扱うことが多かったのに対して、東浩紀さんは「アニメもポストモダンとかで読み解ける」ということを言った人だ、という説明でした。

なかでも三宅さんが挙げていたのが「データベース消費」という言葉です。

三宅さんデータベース消費という言葉について

推し文化の原型ですよね

刊行は2001年。美少女ゲームのような、いまや古のコンテンツになりつつあるものを扱っているのに、「あれ?これ今の話かもしれないよね」と思えるところがいまだにあるのがすごい、と話していました。文章も、いま読んでうまいと感じるそうです。

東浩紀

動物化するポストモダン オタクから見た日本社会(講談社現代新書)

動物化するポストモダン オタクから見た日本社会(講談社現代新書)

オタク系文化を、批評の対象として正面から論じた本です。物語を消費する段階から、設定やキャラクターの要素を集めて消費する段階へ。著者はその移り変わりを「データベース消費」と名づけ、アニメやゲームを例に説明します。章立ては「データベース的動物」「超平面性と多重人格」と続く2001年刊。

出版社
講談社
刊行
2001年11月
仕様
新書・200ページ
楽天評価
3.8/5(219件)
値段
定価 ¥924

『和歌とは何か』|専門用語の解説に見えて、エモい

三宅さんが「シンプルに自分のルーツ」と言った1冊です。古典を研究していた自分にとって良い本だと思い、久しぶりに取り出したそうです。著者の渡部泰明さんは、和歌史が専門の研究者で、国文学研究資料館の館長を務めています。三宅さんいわく「目次だけ見ると」、掛け言葉とは何か、縁語とは何か、と専門用語の解説みたいに見えるそうです。

三宅さん渡部先生の何が良いか

エモく和歌を語ってくれる

和歌の話をしていたかと思うと、急に俵万智さんの『サラダ記念日』が出てきて、あの歌がなぜ7月6日だったのかという話になる。なんで和歌には敬語がないのか、という話もあるそうです。吉田さんは「エモさをツッコミで解き明かしてる感じがします」と言っています。

三宅さんの推しポイント

  • 単語の説明で終わらない——古典の授業だと、掛け言葉とは何か、屏風歌とは何か、で終わってしまうことが多い
  • エモさと専門性が釣り合っている——和歌は情緒で感じるもの、というところを落としていないので、読んだら和歌に興味を持ってくれるのではないか

渡部泰明

和歌とは何か(岩波新書)

和歌とは何か(岩波新書)

三十一文字の歌に、一見むだにも思える枕詞が入っているのはなぜか。著者が答えのカギに置くのは「演技」という視点です。古典和歌の実例を数多く引きながら、千三百年ものあいだ生き延びてきた形式の謎に正面から取り組みます。

出版社
岩波書店
刊行
2009年7月
仕様
新書・254ページ
楽天評価
4.2/5(24件)
値段
定価 ¥1,056

教科書のように読んでおくといい2冊

この2冊を並べているのは、私ではなく三宅さんです。「『教養としての大学受験国語』と『寝ながら学べる構造主義』は、参考書的に教科書的に一冊読んどくといいんじゃないでしょうか」(23:24)。前者には「人文を読む単語帳みたいな」、後者には「単語集みたいな感じでも使える」という言い方をしています。

『教養としての大学受験国語』|受験の参考書に見えて、人文学の地図ができる

「ド名著」という言葉から入った1冊です。著者の石原千秋さんは日本近代文学の研究者で、夏目漱石についての著書が多い方。タイトルは大学受験ですが、中身は人文学をやる人が全員読んでおくといい、という話をしていました。

三宅さんこの本を読むと何ができるか

だからこれを読むと、見取り図ができるというか

三宅さんの推しポイント

  • 人文学の地図ができる——批評や人文書を読むときに、いまどの話題なのかが分かるようになる
  • 一家に一冊——ノンフィクションを読みたいときの教科書になる

中身は、受験の国語の問題がそのまま載っている形です。動画では「新書で見たことないですよね、この2段組」「しかも出題は関西学院大学1999年とか」と続きます。

三宅さんの熱量がそのまま出ていて、「巨万の富があったらタイトル変えて配りますよ」とまで言っています。動画では「何で920円で税別で買えるんだ」とも。いまの定価は本体1,050円・税込1,155円です。吉田さんも「三宅さんからこの本を教えてもらった時、何で僕知らなかったんだろうって」と返しています。

しゅり
しゅり

「国語」「受験」「現代文」というワードが出てきた時点で、学生時代の国語が苦手だった思い出が蘇ってきました。まだ手に取るハードルが高いというのが正直なところです。

こばん
こばん

それ、本の話じゃなくて学生時代の話でしょ。

石原千秋

教養としての大学受験国語(ちくま新書)

教養としての大学受験国語(ちくま新書)

受験参考書の顔をした、人文書の入門です。大学入試の現代文から良問だけを選んであり、問題文をたどっていくと、そのまま現代思想の見取り図になります。学力低下が言われるなかで著者が心配したのは、知識の量より考える力のほう。受験生だけでなく、大学生や社会人にも向けて書かれています。

出版社
筑摩書房
刊行
2000年7月
仕様
新書・304ページ
楽天評価
3.9/5(48件)
値段
定価 ¥1,155

『寝ながら学べる構造主義』|2人とも「一冊選ぶなら」に挙げた本

動画の終盤、「一冊選ぶならね」という流れで、三宅さんが挙げたのがこの本です。「改めてすげえ本だなって思いました」。吉田さんも「僕もこれがベスト1」と続けています。

三宅さんありとあらゆる新書を書いている内田樹さんの中で

No.1好き新書かもしれない

三宅さんの推しポイント

  • ありえない分かりやすさ——哲学の構造主義という難しい話を、噛み砕いて解説している
  • 哲学の基礎の言葉が分かる——評論文に出てくる哲学者が何をした人なのか、割とシンプルに分かる
  • 最後まで読み通せる——拾い読みにも使えるのに、通して読んで面白い

本の帯も話題になります。読み上げられたのは「レヴィ=ストロースは『みんな仲良くしようね』と言っており、バルトは『言葉遣いで人は決まる』と言っており、ラカンは『大人になれよ』と言っており、フーコーは『私はバカが嫌い』と言っているのでした」という文章。哲学者4人の主張を、それぞれ一言で言い切っています。動画ではこのあと「これ以上分かりやすいコンテンツない気がする、哲学に関して」「それこそYouTuberでも、こんな分かりやすく説明しないですよね」という言葉まで出てきます。

しゅり
しゅり

これも気になりました。内容が難しそうなのに、三宅さんが分かりやすいと言っていたので。

内田樹

寝ながら学べる構造主義(文春新書)

寝ながら学べる構造主義(文春新書)

バルト、ラカン、フーコー、レヴィ=ストロース。名前は聞いたことがあっても中身はよく分からない4人を、1人ずつ順に説明していく入門書です。難しい言い回しに逃げずに、それぞれが結局なにを主張したのかまで書いてあります。2002年に出て、いまも定価で買えます。

出版社
文藝春秋
刊行
2002年6月
仕様
新書・216ページ
楽天評価
4.1/5(370件)
値段
定価 ¥1,012

動画に出てきた、8冊以外の17冊

8冊のほかに、話の流れで書影が画面に出た本が17冊あります。「あれ何て本だっけ」に答えられるように、書名・著者・レーベル(版元)まで全部書いておきます。

時間著者レーベル/版元どこで出てきたか
00:17なぜ働いていると本が読めなくなるのか三宅香帆集英社新書この本で新書を初めて読んだ、という視聴者の声に触れて
00:37タモリ論樋口毅宏新潮新書吉田さんが自分のルーツ新書として挙げた
00:53パレード吉田修一幻冬舎文庫樋口さんが自作で引用し、『タモリ論』の企画につながった
04:29小説読解入門 『ミドルマーチ』教養講義廣野由美子中公新書『批評理論入門』の姉妹編として
07:17リアルのゆくえ──おたく/オタクはどう生きるか大塚英志・東浩紀講談社現代新書『動物化するポストモダン』と同じレーベルの対談本として
11:50国語教科書の思想石原千秋ちくま新書石原千秋さんの別の名著として
11:55大学受験のための小説講義石原千秋ちくま新書石原千秋さんの別の名著として
15:39マチネの終わりに平野啓一郎文春文庫平野啓一郎さんの有名な小説として
15:40葬送平野啓一郎新潮文庫平野啓一郎さんの有名な小説として
19:53中年危機河合隼雄朝日文庫河合隼雄さんの有名な本として
19:56こころの処方箋河合隼雄新潮文庫河合隼雄さんの有名な本として
20:13村上春樹、河合隼雄に会いにいく河合隼雄・村上春樹新潮文庫『コンプレックス』と合わせて読むと面白い本として
21:13サラダ記念日俵万智河出書房新社『和歌とは何か』の中で論じられている歌集として
28:43疲れすぎて眠れぬ夜のために内田樹角川文庫雑誌『ダ・ヴィンチ』の特集タイトルの由来として
29:52レヴィナスと愛の現象学内田樹文春文庫内田樹さんの本として
29:56街場のメディア論内田樹光文社新書内田樹さんの本として
30:01映画の構造分析内田樹晶文社内田樹さんの本として
1冊だけ補足

『中年危機』は、もともと『中年クライシス』というタイトルで出ていた本です。1993年に単行本、1996年に朝日文芸文庫、2020年に朝日文庫で改題されました。本文は同じものです。

こばんの台帳

今回の記録:2026年8月、三宅香帆さんの動画(30分48秒)を視聴。挙がった8冊の書名・著者・レーベル・刊行を1冊ずつ確認し、いま買える版まで調べた。8冊とも定価で買える。動画に出てきた8冊以外の17冊も書名まで確認した。新書という言葉の意味は動画に出てこないので、辞書と出版業界の資料で別に調べた。 結論:30分48秒の視聴と、言葉を調べ直したぶんで、新書が何かと、最初に読む1冊まで分かった。

備考:しゅりが読む候補に入れたのは『私とは何か』『コンプレックス』『寝ながら学べる構造主義』の3冊。読んだら追記。

新書という言葉すら知らなかった私でも、8冊のうち3冊は読んでみたくなりました。しかも「最初はこれ」まで選んでもらえています。

同じところから始める人も、気になったものがあればどうぞ。

「新書」という言葉と、コメントの出どころ(出典4件)

新書について知りたい。(国立国会図書館 レファレンス協同データベース/近畿大学中央図書館・登録番号1000054085・2026年8月29日確認)。判型とシリーズの説明は回答欄に引用された平凡社『世界大百科事典』、司書のメモは回答プロセス欄からです。

出科研コラム「新書のはなし(1)」(公益社団法人 全国出版協会・出版科学研究所/2026年8月29日確認)。新書の内容の分け方も同じページにあります。

引用したコメントは 【入門】はじめて新書を読む人におすすめ!【三宅香帆に10の質問】(YouTube・三宅書店)のコメント欄からです。高評価の数は2026年8月28日に取得した時点のもので、いまは増減している可能性があります。

平凡社『百科事典マイペディア』「新書判」(コトバンク/2026年8月29日確認)。

三宅香帆さんのおすすめ本30冊まとめ|書評家への30の質問と、その答え

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同じ三宅さんの別の回です。こちらは30の質問に答えながら30冊。新書だけでなく、小説・漫画・エッセイまで入っています。

2026-08-28

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