BRAIN WORKOUT ブレイン・ワークアウト　人工知能（AI）と共存するための人間知性（HI）の鍛え方 (角川書店単行本)

人間の脳が持つ本来のパフォーマンスを最大限に引き出したい方に向けて、幅広い知見を元に書かれた一冊として紹介されています。
本書では、人間知性（HI）を鍛えるための具体的な方法が「運動」「瞑想」「対話」という3つのモードで解説されているそうです。

1. 運動モード：脳の基本能力を鍛える

• •多くの賢者も実践したとされる散歩が、思索に効果的で、メンタルヘルス改善にも繋がると紹介されています。運動は低強度でも、何歳からでも効果が上がるとか！
• •特に頭が良くなるスロージョギングがおすすめされており、心地よく汗ばむ程度の心拍数を保つことが重要だそうです。
• •ジョギング中に頭が整理されたり、忘れていたタスクや新しいアイデアが浮かんだりするため、重要な知的生産の時間の一部になるのだとか。

2. 瞑想モード：自分を観察し、世界と一体化させる

• •多くの名経営者も取り入れているという善（瞑想）は、自分を正しく認識し、意思決定の軸を作る上で非常に重要だとされています。
• 瞑想を実践することで、以下のような現実的な効果が期待できるそうです。
  • •意思決定にぶれない軸が生まれる
  • •集中力が高まり、業務の生産性が向上する
  • •現場の気づき力が高まり、顧客対応力や危機管理能力が高まる
• •瞑想の理想的な時間は25分。最初の15分でリラックスし、その後の10分を続けることがメリットを享受する鍵だとか。自宅の静かな場所で手軽に始める方法も紹介されています。

3. 対話モード：他者と意識を共有し、世界認識を広げる

• •ビジネスシーンでのコミュニケーションは「闘技」「討論」「会話」そして「対話」に分けられると説明されています。
• •中でも、自分の考えが変わる可能性を前提に、共通の価値観を求めて話し合う「対話（ダイアログ）」が、イノベーションを生み出す上で非常に重要だそうです。
• •実際にNECが「対話会」によって業績不振から復活を遂げた事例も紹介されています。
• •結論を出すことを求めず、多様なメンバーとフラットに行う少人数での対話会が、新しい気づきを得るための具体的な方法として挙げられています。