本当に心地いい部屋: ものが少ないからくつろげる、満たされるから帰りたくなる

なんだか部屋が落ち着かない…と感じる原因は、雑誌やSNSなど「外の正解」を真似しようとして、自分にとっての心地よさを見失っているからかもしれない、と紹介されています。この本では、他人からどう見えるかではなく「自分がどう感じるか」を大切にするための、心地いい部屋づくりの考え方や具体的な方法が解説されているそうです。

心地いい部屋は「物を減らす」ことから始まる

頭の中の状態と部屋の状態は鏡のように繋がっているとされています。物が少なく整った空間は、心に余裕を生み、集中力や安心感をもたらしてくれるのだとか。高級な家具やおしゃれな雑貨を揃えることではなく、自分自身を整えるための部屋づくりが提案されています。

すぐに実践できる「神の片付け術」

心地いい部屋を手に入れるための、具体的な片付け術が紹介されています。

• 文字が書いてあるものを断捨離する
  • •食品のパッケージ、シャンプーのボトル、洋服のロゴなど、家の中にある「文字」は無意識に脳を疲れさせる視覚的ノイズになるそう。これらを意識的に減らすだけで、頭がスッキリする効果が期待できるとされています。
• 今すぐ断捨離すべき5つの場所をきれいにする
  • 視覚情報の8〜9割を占めるという「目からの情報」を整えるため、特に以下の5つの場所をきれいにすることが重要だとか。
    1. •玄関：家の顔。靴は最小限にし、吊り下げ収納なども視覚的ノイズになるため避けた方が良いそう。
    2. •部屋の入り口：動線をふさぐと日々の小さなストレスになり、災害時の避難経路の妨げにもなるとのこと。
    3. •窓の周り：光と風の通り道。物を置かないことで、健康的な空間を保てるとされています。
    4. •平面（床・壁・机の上など）：床に物を置かない「床置きは汚部屋への最短ルート」だと心得るのがコツだそうです。
    5. •家具の上：本来は物を置く場所ではないため、ここにあるものは収納を見直すサインだとか。
• 引き算の原則で色を減らす
  • •色を無理に揃えようとするのではなく、まず物の数を減らす「引き算」が大切。数が減れば、色がたくさんあっても気にならなくなるそうです。
• 5つの原則で飾り物を減らす
  • •飾りすぎず、テーマを決め、「心にとって意味のあるもの」だけを厳選することが勧められています。人からの贈り物は、感謝して受け取った時点で役目を終えていると考え、義理で飾る必要はないとされています。
• 人の形をしたキャラクターグッズを厳選する
  • •人形やぬいぐるみは「私を見て」というメッセージを発するため、数が多すぎると気が散る原因になるそうです。

部屋に取り入れるべき大切なもの

物を減らした空間には、健康の土台となる「太陽光」と運気を劇的にアップさせる「風」を取り入れることが大切だと紹介されています。

• •太陽光：体内でビタミンDを生成し、体内時計を整えるなど、心身の健康に不可欠な要素だそうです。
• •風：カビの発生を防ぎ、新鮮な空気が脳のパフォーマンスを向上させてくれるのだとか。

部屋を整えることを通じて、自分自身を大切にし、毎日を充実させるきっかけが見つかる一冊として紹介されています。