
世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ (文春新書 1478)
【要約】世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ【齋藤ジン】
フェルミ漫画大学さんが紹介
おすすめコメント
「少子化や増税で、もう日本は終わりだ…」そう感じている方にこそ読んでほしい一冊として紹介されています。この本は、一言で言うと「これから日本経済が良くなっていく理由を教えてくれる」内容だそうです。
著者は世界中の政府や機関投資家に30年近くアドバイスをしてきたプロ中のプロで、3大投資家の一人ジョージ・ソロスに約1500億円を儲けさせた実績もあると紹介されています。すげえ!
専門用語や歴史の話が多く少しとっつきにくい部分もあるそうですが、本書で語られる未来予測は非常に興味深いものだとか。
なぜ、これから日本経済は良くなるのか?
その理由は、世界最大の経済大国であるアメリカが、覇権を脅かす中国に負けないためのパートナーとして「強い日本」を必要としているからだと解説されています。
- •アメリカは歴史的に、自国の地位を脅かすナンバー2の経済大国を叩いてきた歴史があるそう。
- •かつて日本がその対象でしたが、今は中国がその標的になっているとのこと。
- •経済戦争を勝ち抜くにはパートナーが不可欠であり、政治の安定性や技術力の高さから、日本がアメリカにとって一番信頼できるパートナーだと位置づけられているだとか。
世界のルールが変わる「ゲームチェンジ」
アメリカは今、自らが作り、結果的に中国を利することになった「新自由主義」と「グローバリズム」という2つの価値観を終わらせようとしていると指摘されています。
これからの世界は、以下のような時代にシフトしていくそうです。
- •国が経済を全面的に支援し、信頼できる国とだけ繋がる時代へ。
- •「安い国」から「信頼できる国」で生産する流れに変わる。
この大きな変化の中で、日本は「信頼できる国」として選ばれ、実際にラピダスやTSMCのように、重要な半導体工場が次々と日本に作られているのはその象徴だと紹介されています。
日本国内で起こる変化
- •人手不足が深刻化するため、企業の給料は上がらざるを得なくなる。
- •賃金が上がり、緩やかなインフレの時代がやってくる可能性が高い。
- •賃金を上げられない企業は自然と淘汰されていく。
このように、世界情勢の変化が日本にとって追い風となっており、日本は大きな復活のチャンスを迎えていると結論づけられています。未来を悲観するのではなく、これから良くなっていくという前向きな視点を得られる一冊だそうです。
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