
経済サイクル投資法 ――気候と地政学と新技術が導く市場の構造変化と長期トレンド (ウィザードブックシリーズ)
【経済サイクル投資法】株式サイクルの4局面を見極める
聞いてわかる投資本チャンネルさんが紹介
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ゴールドマン・サックスのチーフ・グローバル株式ストラテジスト、ピーター・オッペンハイマー氏による一冊として紹介されています。経済サイクルだけでなく、金利、インフレ、地政学、社会など、多面的なサイクルから投資に活かすというアプローチが示されているそうです。
本書の大きな特徴は、とにかく調査されたデータの量がすごいことだと言われています。過去の膨大な資料によって裏付けられており、まるで膨大な資料集のようだと感じられる一冊だとか!
動画内では、本書で解説されている以下のポイントが挙げられていました。
- •株式市場には「失望」「期待」「成長」「楽観」という4つの局面があり、それぞれの局面でリターン、PER、EPSがどのように変動するのかが分析されているそうです。
- •最も大きなリターンは、利益成長がまだ伴わない「期待」のフェーズで生まれると指摘されています。これは期間が最も短いにもかかわらず、最も力強く上昇する局面だとか。
- •伝説的投資家ジョーン・テンプルトンの「相場は絶望の中で生まれ、懐疑の中で育ち…」という格言が、本書のサイクル論とまさによく当てはまるとも言われています。
また、本書では「ポストモダンサイクル」という新しい長期トレンドに入ったと述べられています。これは1980年代から続いた「モダンサイクル」とは異なる特徴を持つそうです。
- •モダンサイクル: グローバリゼーション、ディスインフレ、FRBプットに支えられた時代。
- •ポストモダンサイクル: 資本コストの上昇、グローバリゼーションからリージョナリゼーションへの変化、地政学的緊張の高まりが特徴。
今後の市場については、以下のような見解が示されていると紹介されています。
- •情報通信セクター(ハイテク)は、過去のサイクルとは異なり、今後さらに巨大化していく可能性があると考えられているようです。
- •一方で、地政学的緊張の高まりなどから、防衛セクターのようなオールドエコノミーにもチャンスがあると言われています。
単なる数字のデータだけでなく、ソ連にマクドナルド1号店が開店した時の写真や、当時の音楽の流行といった時代背景を感じさせる「生きた情報」が詰まっている点も魅力だそうです。
型にはめて相場を予測するのではなく、歴史の大きな潮流を感じ取るための本であり、かなりマニアックな一冊とも評されています。歴史を紐解き、現代の市場がどのような潮流の中にあるのかを深く理解したい方におすすめだとか。
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