物語思考　「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術

「やりたいことが分からない」「今の仕事、このままでいいのか不安」と悩んでいる人に、まさにドンピシャで刺さる一冊として紹介されています。読んだ後の感想は「自分の人生面白くできそう！」で、そのための要素が「田舎のおばあちゃんのお弁当」のように具沢山で盛り沢山に詰まっている本だそう。

本書で提唱されているのが「物語思考」です。これは、自分の人生を一つの物語として捉え、自分自身を主人公キャラとして動かしていくという、現実を変えるための実践的な考え方だと紹介されています。

物語思考で得られる効果

• 客観的な視点を持てる
  今の仕事で評価されない状況も「このキャラは今、下積み期間だな」と捉えることで、不思議と冷静になれて心に余裕が生まれるそう。自分を客観視することで、選択肢が増え視野が広がるとも言われています。

• 行動のハードルが下がる
  「もし自分がアニメの主人公だったらどう動くか？」と考えてみることで、転職など大きな決断にも前向きな気持ちになれるとか。キャラ視点を持つことで、悩んで足が止まるより物事を前に進められるようになると説明されています。

• 感情の整理がしやすくなる
  上司に怒られたことも「ストーリーのスパイスだな」と考えるなど、物語の一シーンとして自分を見直すことで、感情が整いやすくなるそうです。

なりたい自分に近づく「キャラ設定」

理想の未来を叶えるためには、まずなりたいキャラを設定し、そのキャラとして行動することが一番の近道だと書かれています。
例えば「頼られる先輩キャラ」と決めると、後輩の前では堂々と話すなど、自然と行動の基準ができるとのこと。
大事なのは背伸びしすぎず、「今より一歩先のキャラ」を設定することで、身近な人をモデルにするのも良いそうです。

迷った時の羅針盤

挑戦したいけど怖い時、チャンスを前に自信が持てない時、この本では「迷った時こそ主人公ならどう動くか」と考える視点が紹介されています。
成功するかどうかではなく、物語を盛り上げる選択をすることで、次の展開が生まれると信じられるようになるとのこと。この考え方が、恐怖と興奮の間にあるスイッチを押し、行動する勇気をくれるそうです。

本書では、この他にも理想の未来を描くための具体的な思考法や、キャラの作り方、なりたいキャラが生きるコミュニティへのアプローチ方法など、物語思考を使いこなすためのノウハウが、分かりやすく親しみやすい語り口で解説されていると紹介されています。