人づきあいはコスパで考えるとうまくいく: コミュニケーションはスキルが9割

人付き合いも実はスキルであり、ロジックでうまくいくと紹介されています。

コミュニケーションに悩む多くの人が囚われている「みんなと仲良くしなさい」という呪いを解き、「人付き合いはコスパで考える」という新しい視点を提供してくれる一冊だそうです。

人口の約4%存在するという、ギブアンドテイクができない人と無理に関わる必要はなく、テイクされるだけの関係からは距離を置くべきだと説明されています。誰と付き合うべきか、その距離を自分で決めることが重要で、自分が使った時間や気持ちに対して、十分なリターンがある相手との関係を大切にすれば良いとのこと。

例えば、相手を見極める具体的な方法として「遅刻を3回以上する人」は、先を読むことや他人に迷惑をかけるコストに無頓着な可能性があるため、付き合いを考え直す、といった判断基準が紹介されています。

仕事などでどうしても関わらなければならない苦手な相手とは、以下のように賢く距離を取る方法があるそうです。

• •対面は避け、メールなど文字だけのやり取りにする
• •連絡頻度を週に1回にするなど、自分でコントロールする
• •特定の相手からのメールは自動で別フォルダに振り分け、見る回数を物理的に制限する
• •嫌な上司とうまくやっている人に、その手法をリサーチする

また、日常で使える具体的なコミュニケーションスキルとして「アサーティブネス」というトレーニングが紹介されています。これは、攻撃的にも受け身にもならず、対等な関係を築くためのスキルだとか。
例えば、飲食店で注文した品が来ない時、「注文通ってますか？」と確認するのが良いそうです。これは、自分のミスかもしれない可能性も考慮しつつ、相手を責めずに状況を確認する誠実なコミュニケーションの一例とされています。

この本の考え方は、かつてはパーティーの隅で固まってしまうほどの基本的なコミュ障だったという経験から生まれているそうです。料理をロジックで作るのと同じように、人付き合いのスキルを一つひとつ身につけていくことで、コミュニケーションは誰でも上達できると語られています。
人付き合いに疲れを感じている方や、もっと楽な人間関係を築きたい方におすすめの一冊だそうです。