
ゾーン — 相場心理学入門
聞いてわかる投資本チャンネルさんが紹介
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長く読み継がれている投資の古典的な名著として紹介されています。この本は、マーケット分析の技術よりも投資における精神状態に焦点を当てた、相場心理学の入門書だそうです。
タイトルの「ゾーン」とは、スポーツ選手が体験するような極限の集中状態を指し、翻訳者によれば「明鏡止水の境地」(邪念がなく澄み切って落ち着いた心)と例えられるとのことです。
本書では、ファンダメンタル分析やテクニカル分析といった知識を増やすだけでは一貫して勝つことはできず、むしろ正しい心構えや姿勢を持つことの方がはるかに重要だと説明されています。
本書で語られる「勝者の心構え」
一貫した勝利者は、逆境においても規律や自信を維持できる、以下のような心構えを持っていると紹介されています。
恐怖心がない状態
最高のトレーダーは恐れない!とまで言われており、多くの人が陥りがちなミスの原因とされる「間違い・損失・機会喪失・利食い失敗」といった「4大恐怖」がない精神状態が「ゾーン」であるとされています。自ら規律を課す
トレードは、いつ、何を、どのように取引するも自由な世界だからこそ、自ら規則を作り、それを守るという逆説的な姿勢が不可欠だそうです。自分で責任を取る
他人の手法や情報に頼るのではなく、自分の判断のすべてに責任を持つことが、成長のフィードバックを得るために重要だと指摘されています。損失を必要経費と捉える
損失はトレードで成功するための避けられない当然の結果であり、ビジネスにおける経費のようなものだ、という信念を持つことが大切だとか。マーケットは中立と理解する
マーケットはあなたの都合など知らず、常に中立な存在。そのため、市場のせいにしたり、敵対したりするのは間違いだと説明されています。
また、トレード経験の乏しい初心者が持つ恐怖心のない精神状態は、実はこの「ゾーン」に似ているという興味深い指摘もありました。分析の知識をたくさん身につけたものの、かえって勝てなくなってしまった人が、初心を思い出すヒントになるかもしれない、とのことです。
手法やノウハウの探求に陥りがちなトレーダーにとって、最も大切な心理的な土台を築くための一冊として紹介されています。
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