アナタはなぜチェックリストを使わないのか？【ミスを最大限に減らしベストの決断力を持つ！】

人間は誰でもミスをする生き物であり、特に現代ではやるべきことは分かっているのにできない「無能のエラー」（うっかりミス）が様々な現場で問題になっているそうです。この本は、そんなミスを極限まで減らすための強力なツール「チェックリスト」の重要性を教えてくれる一冊として紹介されています。

チェックリストを使うことには、驚くべきメリットがあるのだとか！

• •うっかりミスを防げる
• •迷いが減って時短になる
• •集中力を消耗せずに済む

実際に、ある病院ではカテーテル挿入時の手順をチェックリスト化しただけで、感染率が11%から0%になったという驚きの事例も紹介されています。航空業界のベテラン機長や優秀な医師たちも活用しているこの手法を使わないのはもったいない、とのことです。

ただし、ただのToDoリストでは意味がなく、「良いチェックリスト」には条件があると説明されています。

• •簡潔であること: 長いマニュアルではなく、最も重要なポイントに絞られていること。
• •具体的であること: 「安全に注意」のような曖昧な言葉ではなく、「ヘルメットの顎紐を締める」のように誰が読んでも同じ行動がとれること。
• •実用的であること: 現場で本当に機能し、作業の助けになること。

また、チェックリストの応用範囲は広く、子育てや新しいビジネスといった「正解がない仕事」にも活用できるそうです。その場合は、手順ではなく「日々の忙しさで見失いがちな基本方針」や「大切にしたい考え方」をリスト化しておくことで、判断がブレずに落ち着いて対応できるようになるのだとか。

さらに、チームで仕事をする際は、お互いに声をかけ合って確認するなど、他人を巻き込む項目を入れておくと、責任感が生まれ、より効果的になると紹介されています。

この本の著者は、自身が開発した「手術安全チェックリスト」をWHOを通じて世界中の病院に導入し、手術による死亡率をなんと47%も下げることに貢献したそうです。たった1枚のシンプルなチェックリストが多くの人を救ったという事実は、この手法の計り知れない価値を物語っています！