50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え

主にシクリカルVALUE株投資という、景気循環株を割安な時に買い、割高になったら売る手法について解説されている書籍として紹介されています。

景気サイクルの中で今どの位置にいるかを見極めることが重要で、そのための参考材料として「内閣府の景気基準日付」が挙げられているそうです。経済全体が加熱状態なのか、あるいは山や谷にあるのかを知るための一つの指標になるとのこと。

また、一般的な投資の常識とは異なる、以下のような視点が紹介されています。

• •PER（株価収益率）：シクリカル株の場合、PERが低いからといって安心はできず、むしろPERが高い時こそが絶好の購入タイミングである可能性があると説明されています。赤字の企業でさえ投資対象になりうるそうです。
• •PSR（株価売上高倍率）：PERが参考にしづらい場面で役立つ指標として挙げられています。売上高に対して株価が割安かを測るための重要な指標で、中古型株や大型株にも有効だとか。
• •仕込みのタイミング：銘柄を見つけやすいのは「景気のどん底の時」だと考えられているそうです。

書籍の後半には詳細な「投資レポート」があり、これは調査レポートの教科書的な内容で、銘柄を本格的に調査する際の理想形として確認する価値があると紹介されています。

景気循環を利用した投資手法や、PER・PSRといった指標の深い使い方を学びたい場合に参考になる一冊だそうです。