ピ-タ-・リンチの株で勝つ: アマの知恵でプロを出し抜け

株式投資を始めるなら一度は読んでおきたい一冊として紹介されています。伝説のファンドマネージャーであるピーター・リンチ氏が、アマチュア投資家がプロを出し抜くための具体的な投資戦略を解説した本だそうです。

アマチュアこそ強みがある！

プロの機関投資家は、顧客への説明責任や様々な規制から、実は自由に銘柄を選べないという足かせがあるそうです。一方で個人投資家にはそういった縛りがなく、自由に銘柄を選べることや、相場が悪い時には「買わない」という選択肢を持てることが大きな強みだと説明されています。

有望株を見つける具体的な方法

本書では、10倍株（テンバガー）を見つけるための具体的なアプローチが紹介されているとか。

• •身近なところからヒントを探す: 自分の仕事や生活の中から有望な企業を見つける方法が解説されています。
• •「好き」だけではダメ: 好きな商品だからという理由だけでなく、利益の見通しや財務状況などをきちんと調べる「宿題」の重要性が強調されています。
• •株式の6分類: 株を低成長株、優良株、急成長株など6つのタイプに分類し、それぞれの特徴に合わせた投資戦略を立てる方法が学べるそうです。
• •PERと成長率で割安度を測る: PERが成長率の半分なら魅力的、2倍なら危険など、具体的な数値で割安度を判断する基準が示されています。

投資で失敗しないための心構え

投資家が陥りがちな心理的なワナについても詳しく解説されているとのこと。

• •避けるべき株: 「超人気産業の超人気企業」や「名前ばかり良い会社」など、避けるべき株の特徴が具体的に挙げられています。
• •危険な思い込み: 「こんなに下がったからもう大丈夫」「〜円に戻ったら売ろう」といった、根拠のない危険なフレーズ12選が紹介されており、これらは塩漬け株を生む原因になると指摘されています。
• •損切りの基準: 「今、この銘柄を買い増ししたいか？」と自問することが、一つの判断基準になると紹介されています。

400ページほどとボリュームはあるものの、内容は非常に本質的で、初心者からでも十分に読めるとされています。個人投資家が自信を持って市場に立ち向かうための知識と勇気が得られる一冊だそうです。