
日本人の人生観 (講談社学術文庫 278)
【名著】日本人の人生観|山本七平 日本人が実践してきた「最高に楽な生き方」と、見落としてきた「最大の弱点」とは?
アバタローさんが紹介
おすすめコメント
日本人の性格や行動パターンを深く理解したい方や、なぜか同じ失敗を何度も繰り返してしまう方、そして日本の将来に漠然とした不安を感じている方に、ぜひ手に取っていただきたい一冊として紹介されています。
多くの人が無意識に抱いている「社会はそう簡単には変わらない」という社会普遍信仰に鋭く切り込み、日本人特有の考え方や行動様式の根源を探る内容だそうです。それは、日本人が分かっているようで実は分かっていない、まさに盲点をつく試みであり、読者の常識や価値観が大きく揺さぶられることになるとか。
本書では、日本人の特徴が以下の点から分析されています。
- •自然に従って生きるという行動様式: 環境が変化しない限り自分たちも変わらないという、日本人にとって最も楽な生き方が、主体的な変革を妨げていると指摘されています。
- •歴史的視点の欠如: 過去の出来事を現在の価値基準で見てしまうため、歴史から本質的に学ぶことができず、未来を「現在の延長線上」でしか考えられない傾向があるそう。これが、避けられたはずの危機に何度も直面する原因だとされています。
- •古典に学ぶことの重要性: 思考の柔軟性を獲得し、時代の大きな変化を乗り越えるために、先人たちが読み継いできた古典から学ぶことの大切さが説かれています。
こうした分析を通して、これからの激動の時代を生き抜くためのヒントが示されているとのこと。それは、自分たちの伝統を座標として見つめ直し、未来に仮の終わりを設定して現在を逆算する思考法だそうです。
先行きの見えない時代だからこそ、まず原点に立ち返り、自分という存在が今どこにいるのかを見つめ直すきっかけを与えてくれる一冊だと紹介されています。
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