
戦略的暇―人生を変える「新しい休み方」―
学識サロンさんが紹介
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現代人の多くが、暇さえあればスマホをチェックし、休んでも疲れが取れず、コスパやタイパばかり気にして心の余裕を失っている状態にあると指摘されています。このデジタル漬けの生活は「ブレインロッド(脳腐れ)」とも呼ばれ、気づかないうちに脳や体を全く休めていない状態に陥らせているそうです。
そんな「暇恐怖症」ともいえる現代人に向けて、本書では暇を戦略的に作ることの重要性が説かれています。デジタルを完全に断つのではなく共存し、最高のオフが最高のオンを作る!という新しい休み方が提案されています。
■「暇」の新しい捉え方
歴史を振り返ると、文化や技術が大きく発展した時代には必ず「暇」があったそうです。本書では、この「暇」を2種類に分けて解説しています。
- •パッシブレスト: マッサージや入浴など、心身を完全に休ませるための休息法。
- •アクティブレスト: 散歩や読書、創作活動など、日常から離れて気分転換をする活動。
あえて何もしない贅沢な時間や、目的のない時間を持つことで自分の内面と向き合い、本当にやりたいことが見つかることがあると紹介されています。
■最高の休息を手に入れるための具体的な方法
本書では、戦略的に暇を手に入れるための具体的なステップが紹介されています。
1. デジタルデトックスで脳の疲れを取る
デジタル機器との「依存ではなく共存」を目指すための休息法です。
- 「三上(さんじょう)」ではスマホを持ち込まない
- •移動中(馬上)・寝室(枕上)・トイレ(厠上)の3つの場所ではスマホを手放すことを徹底する。これらの場所は、ぼーっとすることで良いアイデアが浮かびやすい「デフォルトモードネットワーク」が発動しやすい空間だとか。
- スマホの画面をグレースケールにする
- •これだけでSNSやネットサーフィンの時間が減少し、スクリーンタイムが短くなったという研究結果もあるそうです。
スマホを手放し、ぼんやりする時間を増やすことで、むしろ自分の内側から発せられる直感など、より質の高い情報に気づけるようになると説明されています。
2. コスパ・タイパから脱出する
常に時間に追われる「時計時間の奴隷」から抜け出すために、「あえて不便を楽しむ」ことが提案されています。ナビを使わずに目的地へ向かったり、キャンプで火を起こしたりと、手間のかかるプロセスに夢中になることで、充実感を覚える「フロー状態」に入り、時計時間を忘れられるそうです。
日々の疲れが取れない、スマホが手放せない、心の余裕を取り戻したいと感じている人にとって、人生を変えるきっかけとなる一冊だと紹介されています。
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