
ブラックスワン回避法 (ウィザードブックシリーズ)
【ブラックスワン回避法】暴落が来ても怖くないオーストリア流投資とは
聞いてわかる投資本チャンネルさんが紹介
おすすめコメント
「損をして特を取る」という言葉が本書を一言で言い表していると紹介されています。
これは、予測不可能な大暴落であるブラック・スワンを回避するための投資法を解説した本だそうです。
著者は『ブラック・スワン』の著者ナシーム・ニコラス・タレブ氏の弟子であり、株式市場の極端な下落から利益を得るテールヘッジングの専門家とのこと。
本書で提唱されているのは、オーストリア学派の「道教的迂回戦略」に基づいた投資法です。
- •1章から8章までは考え方や哲学が中心で、9章から実践編に入る構成。
- •内容は哲学的でめちゃめちゃマニアックなため、万人向けではないと紹介されています!
- •しかし、初めて聞く言葉も多く、大変読み応えのある本で、金融以外の幅広い教養も身につくそうです。
迂回的投資法(オーストリア流投資法)の哲学
目先の利益を追わずに、一見遠回りに見えても将来の大きな利益を目指す考え方だとか。
- •危機が起こらない間は、他の投資法よりリターンが劣る可能性がある。
- •しかし、危機が起こった時にこそ大逆転を狙う方法。
- •大暴落を回避するためには、平時に小さな損を受け入れる必要がある、という考え方が紹介されています。
具体的な投資戦略
本書では、いくつかの具体的な戦略が紹介されているそうです。
- ミゼス流戦略
- •MS指数(簡易的にはPBRで代替可能と説明)を基準に、割高な時は全額キャッシュ、割安な時に全額株式へスイッチングする方法。
- プットオプションを活用した戦略
- •ポートフォリオの99.5%をS&P500などに投資し、毎月0.5%を暴落に備えるプットオプションの購入に充てる。
- •暴落がなければ掛け捨てになるが、暴落時にはそのプットが何十倍、何百倍にもなり、そこで得た利益で安くなった株式に投資できるとのこと。
- •MS指数が割高な時にこの戦略を実行すると、平均して約4%の超過収益が期待できると紹介されています。
- ジークフリート投資法
- •高いロイック(ROIC)を持ち、事業へ再投資する企業を選ぶ。
- •ファウストマン比率(簡易的にはPBRで代替可能と説明)が低い企業を探す。
- •いわゆる「魔法の公式」に考え方が近いそうです。
現代の市場を理解するためにはオプションの理解が必須であることにも触れられており、挑戦したい上級者向けの一冊として紹介されています。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。