
グルメ外道 (新潮新書 1081)
【グルメ外道】芸人マキタスポーツに聞く「朝食バイキングの戦い方」と”10分どん兵衛”誕生の哀しい過去【全てウマいはディストピア】(第1回/全2回)
flier 公式チャンネルさんが紹介
おすすめコメント
食との向き合い方、ひいては人生の楽しみ方について、極めて個人的で特殊な視点から綴られた一冊「グルメ外道」として紹介されています。
朝食バイキングは、欲望と葛藤の戦場!
- •「朝食バイキングの戦い方」と聞くと攻略法を期待しそうですが、書かれているのは役立つ情報ではなく、ただ心の葛藤だとか。
- •和食で始めようと心に誓っても、つい漂ってくる匂いに負けて取ってしまうカレーの魔力。仕上がったお皿は、まさに「その人の欲望が描かれたもの」だそう。
- •「お腹いっぱい」は絶望であり、フィナーレ。だからこそ、料理を選ぶまでのトーナメント戦を楽しみ、ワクワクする「食べる前が一番楽しい!」という考え方が紹介されています。
「10分どん兵衛」誕生秘話
- •今や有名な「10分どん兵衛」ですが、元々は人には言えない哀愁漂う個人的な思い出から生まれた食べ方だったそうです。
- •メーカーの麺の改良を「10分でも耐えられるぞ」というメッセージだと勝手に受け取ったのがきっかけ。開発者にとっては「考えもつかなかった未知の領域」だったとか!
- •どん兵衛に限らず、様々なインスタント麺で、その麺に合わせたふやかす時間を変えるというこだわりもあるらしいです。
汁への偏愛と、ルールを読まない生き方
- •料理で出た煮付けや炒め物の残り汁は捨てずに取っておき、翌日の料理の「原子」にするそう。その汁から次のおじや、うどんなどを組み立てるという汁への偏愛っぷり。「インザ汁」という言葉も飛び出します。
- •レシピ通りに作らないのは、説明書を読まずに手探りで自分にとっての最良を見つけるスタイルを貫いてきたからだとか。
- •そのため「色々試したけど、結局レシピ通りが一番うまい」という言葉には、ひどく傷つくそうです。自分なりの事情や闇にまみれてたどり着いたやり方を、全否定されたように感じてしまうとのこと。
この本は単なるグルメエッセイではなく、食を通して「平均化」された世の中への違和感や、自分だけの楽しみ方を見つける哲学が語られているようです。
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