静かな退職という働き方 (PHP新書)

静かな退職という働き方 (PHP新書)

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性別役割分担が壊れた今【”静かな退職”という選択】雇用ジャーナリスト・海老原嗣生が提案する共働きに最適な働き方(第2回/全3回)

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静かな退職」とは、やる気のない「ぶら下がり社員」のことではなく、決められた仕事はきちんとこなし、会社に与えるべきものは提供した上で、付き合い残業などをせずに帰るという、世界では標準的な働き方だと紹介されています。

日本の企業には、社員全員が役員になれるかのように見せて滅私奉公させるものの、実際には50歳で管理職になれるのは45%程度という現実があるだとか。この本では、そうした現状を踏まえた、新しいキャリア戦略が提案されているそうです。

「静かな退職」という働き方のリアルな提案

年収が700万円ほどで頭打ちになる代わりに、定時で帰り、家事や育児、趣味の時間を充実させるという選択肢が示されています。

  • 30代後半頃からこの道を選ぶことで、その後の人生設計が大きく変わる可能性が語られています。
  • 夫婦でこの働き方を選べば、世帯年収は1400万円になり、700万円から1000万円に上げるために滅私奉公するよりも、家庭も充実してうまくいくのではないか、と問いかけられています。

長期的なキャリアへの好影響!

この働き方には、驚くべきメリットがあるだとか。

  • 現場の第一線で働き続けるため、腕が錆びない
  • 日々の業務で新しいツールや法律の変化に対応し続けるため、自然とスキルがアップデートされ、65歳や70歳になっても長く活躍できるそう。
  • 70歳まで働ければ、役員になれずに定年再雇用で給与が下がるケースと比べて、税金なども考慮すると手取りの生涯賃金では大差がなくなる可能性も指摘されています。

本書では、企業側がこの仕組みを導入するための具体的な方法も解説されているそうです。例えば、「上を目指すコース」と「静かな退職コース」を明確に分け、それぞれに求める役割をはっきりさせることの重要性が語られています。

「この内容を少しでも早く知っておけばよかった」と感じる人が多いであろう、キャリアの選択肢を広げるための実現の道筋がすごく乗っている一冊だと紹介されています。

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