静かな退職という働き方 (PHP新書)

静かな退職という働き方 (PHP新書)

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非正規雇用の本質は【性差問題】激変期の雇用問題を雇用のプロ・海老原嗣生からキャッチアップ!(第1回/全3回)

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今、話題の「静かな退職」について、実はマイナスなものだけではないという、新しい視点が得られる本として紹介されています。「読んだらもう引き込まれてしまった!」と語られるほど、深く考えさせられる内容のようです。

かつては当たり前だった「会社に尽くせば会社が守ってくれる」という日本型雇用。この助け合いの仕組みは、もはや世界的には無理な段階に来ていると解説されているだとか。
なぜなら、この働き方は、男性が仕事に集中し、女性が家事や育児の全てを担うという性別役割分担を前提に成り立っていたからだそう。

しかし、時代は変わり、女性の大学進学率が上昇し、社会で活躍するのが当たり前になりました。その結果、

  • 結婚しても仕事を辞めさせない仕組みが浸透した
  • 家事育児は誰がやるのか」という問題が当然のように起きてきた
  • 長時間労働を前提とした働き方が成り立たなくなった

このように、長時間労働が当たり前の日本型雇用にメスを入れなければならないという社会的要請が生まれた背景が、丁寧に説明されているとのこと。その突破口になったのは女性の社会進出だと考えられているそうです。

実は約10年前に『一生懸命働かない社会を作る』という、ほぼ同じ趣旨の本が出版されたそうですが、当時は見向きもされずに初版で終わってしまったのだとか。
それに対してこの本は、なんと初月で3刷まで到達!「やっぱり時代がついてきたんだ!」と語られています。この10年で人手不足や社会構造が大きく変わり、働き方を見直さざるを得なくなった現代だからこそ、多くの人に響く内容になっているようです。

「静かな退職」という言葉の表面的な意味だけでなく、その裏にある日本の雇用システムの大きな変化を理解するための一冊だと言えそうです。

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