マンガでカンタン！ファシリテーションは７日間でわかります。

ビジネスシーンに限らず、普段のコミュニケーションを円滑にするためのノウハウが詰まった一冊として紹介されています。漫画形式で、編集者自身が主人公となり悩みを解決していくストーリー仕立てなので、非常に分かりやすいそうです。

ファシリテーションとは、人が集まる場の成果を最大化する技術であり、会議は「大縄跳びのようなもの」だと表現されています。回し手として、参加者が気持ちよく意見を述べ、結果を出せるような場を作っていく役割について解説されているとか。

この本で学べるファシリテーションの要は、以下の3つの力だそうです。

• •場を作る力
• •準備する力
• •聞く力

場を作る力

多様性が進む現代において、価値観の違う相手の意見を無理に変えさせるのではなく、「聞いてみる、聞けるような土壌」を作ることが大切だとか。それぞれの人が大事にしていることや譲れない一線を探りながら、誰もが言いやすい雰囲気を作っていくことがファシリテーターの役割だと説明されています。

準備する力

準備が9割と言われるほど重要で、会議の目的を明確にすることはもちろん、参加者のパーソナリティや考え方といった「人」についての準備も必要だそうです。本番では場の空気を読むことに集中できるよう、事前の準備が鍵を握ると紹介されています。

聞く力

相手の話をただ聞くのではなく、「要するに何なのか」を常に考えながら聞くことで、話の矛盾や足りない部分が見えてくるそう。要約は、議論を整理したり、重要な発言の重みを伝えたりするのに役立つ一方で、解釈がずれる「モロハの剣」にもなるため、「〜ということでよろしいですか？」と確認しながら進めることが大事だとか。ぐちゃぐちゃになったボールを一度受け取り、綺麗にしてからパスを出すような、議論のワンクッションとしての役割も紹介されています。

ファシリテーターは責任の重い役割ですが、それを乗り越えることで誰よりもテーマに詳しくなり、参加者と深い関係を築ける、非常に意義のある役割だと語られています。