元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者

元国税専門官が13年間、相続税調査で多くの富裕層に接してきた経験を基に、そのリアルな実態を分析した一冊として紹介されています。亡くなるまで億単位の資産を維持し続けた、日本のトップ3.5%の富裕層が密かにやっていることがわかるそうです。

億万長者の意外な素顔

一般的なイメージとは異なり、その暮らしぶりは驚くほど質素で、自宅にプールや何台ものスポーツカーがあるわけではなく、むしろ物が少なくすっきりしている印象だとか。
ただ節約するだけでなく、「良いものを大事に長く使う」という価値観を持っているそうです。

• •例えば、質の良い革靴をメンテナンスしながら10年以上履き続け、それを趣味にしている人もいるとのこと。
• •「電話代すら惜しむ」エピソードも紹介されており、「そういう奥さんがいたからこそ億万長者になれたんだよ」と言われるほど、お金を「稼ぐ」だけでなく「守る」ことも徹底しているようです。

富裕層の職業と働き方

意外にも、官僚や大手企業の社員ではなく、中小企業のオーナーや個人事業主が多かったそうです。職人さんやマッサージ師さんなど、一見すると富裕層とは結びつかない職業の方もいるのだとか。
その理由の一つとして、給与所得者よりも税負担が軽くなりやすい「節税」の知識をうまく活用している点が挙げられています。
また、「仕事が好き」「仕事が趣味」という人が多く、長く仕事を続けることが結果的に資産形成に繋がっているようです。
面白い点として、親自身は高学歴でなくても、子供にはしっかり教育費をかけ、結果として子供は高学歴になるケースが非常に多いという特徴も紹介されています。

資産を守り、引き継ぐ秘訣

相続税対策として不動産をうまく活用しているケースが多いと紹介されています。

• •例えば、「小規模宅地等の特例」を使えば、1億円の価値がある土地でも評価額を2000万円にまで下げられることがあるそうで、これは「錬金術みたいなもの」と表現されています。
• •その他にも、生命保険を活用する方法など、富裕層が実践している具体的な資産維持のテクニックが詰め込まれている一冊だそうです。

普段の過ごし方やお金に対する考え方など、すぐに真似できることから始めることで、億万長者に近づけるのかもしれない、と紹介されています。