新・臆病者のための株入門 (文春新書)

堅苦しい株の内容ではなく、誰にでも必要な投資のシンプルな成功法が書かれた、非常に勉強になる一冊として紹介されています。
新NISAを始めた人はもちろん、まだ始めていない人、投資が怖いと思っている「臆病者」だからこそ資産形成に成功できる、そんな希望に満ち溢れた内容だそうです。

本書が提唱するシンプルな結論は、初心者は難しいことを考えず「新NISA制度を使って世界株のインデックスファンドに長期の積立投資をすれば良い」というものだと解説されています。この戦略は、産業革命以降の経済成長にベットするという考えに基づいているそうです。

• NISA活用術のポイント

  • •余裕資金は全てNISAで運用するのが資産形成の王道になるだろうと述べられています。
  • •NISAの非課税メリットはあまりにも大きく、課税口座での株式投資や不動産、金の現物取引など、それ以外の投資を全て無意味にしてしまうほどだとか。
  • 初心者が買うべきファンドは、ファイナンス理論に基づき、以下の4つにほぼ絞られると紹介されています。
    • •MSCI国際インデックス連動型（日本を除く先進国株）
    • •eMAXIS Slim全世界株式（オルカン）
    • •S&P500インデックス連動型
    • •NASDAQ100インデックス連動型
  • •成長投資枠はハイリスクなため初心者は無視し、積立投資枠のみで長期的にコツコツ積み立てていく方法が推奨されています。

• 投資における心構え

  • •一度投資を始めたら、相場が上がろうが下がろうが気にせずに淡々と続けることが最も重要だとされています。
  • •個別株での大儲けはプロでさえ難しいギャンブルであり、守るべきものがある人が大きく勝つことは不可能だと指摘されています。
  • •個人投資家がプロやAIに勝つ唯一の方法は「時間を味方につけること」、つまり長期の積立投資だと結論付けられています。
  • •世界株インデックスファンドが紙屑になるのは株式市場が消滅する時（人類が絶滅するような時）くらいで、非常に安定しているため、心理的な安心感も得られると紹介されています。

圧倒的にタイパに優れたインデックスファンドで自動積立を設定すれば、投資に大切な時間を奪われることなく、堅実に資産を増やしていけるシンプルな方法が学べるそうです。