
「不確実性」超入門
聞いてわかる投資本チャンネルさんが紹介
おすすめコメント
投資本を300冊ほど読んだ中でも、日本人著者の本では1番好きかもしれない!と絶賛されている一冊だそうです。相場とはどういうものなのかを考え直し、原点に立ち返るために役立つ内容になっているとのこと。
本書は、不確実性の霧に覆われた世界の中で、投資家がどう対処していくべきかについて書かれています。
- •大統領選はどうなるのか
- •戦争や地政学リスクの行方
- •AI技術の発展の未来
など、専門家の予測すら外れまくる不確実な世の中で、どのように立ち振る舞えば良いのかを学べる、どんな時代に読んでも非常に役に立つ内容だとか!
不確実性を構成する2つの要素
本書では、不確実性には大きく2つの種類があると解説されています。
ランダム性
サイコロを振るように、物事が偶発的に起きる性質のことだそうです。市場では因果関係を求めてしまいがちですが、ランダム性を受け入れられないと判断を誤る可能性があると指摘されています。量子力学の観点からも「未来は予測できない」ことが解説されているとのこと。
また、統計で使われる正規分布には限界があり、確率的には起こり得ないはずの大暴落(ファットテール)がなぜ起こるのかも学べるそうです。フィードバック
こちらは原因と結果が存在する不確実性で、以下の2種類があると説明されています。- •結果を増幅するフィードバック:「売りが売りを呼ぶ」ように、市場の動きを加速させる力。
- •結果を抑制するフィードバック:「下がったから買う」のように、市場を元の状態に戻そうとする力。
リーマンショックのように、最初は小さな原因だったものが、このフィードバックによって28倍もの巨大な損失に膨れ上がった事例も紹介されています。
バブルとの向き合い方
バブルは、買いが買いを呼ぶ自己増幅フィードバックによって発生すると解説されています。
バブルの時に必ず言われる「今回の相場上昇は実態を伴っていて過去のバブルとは違う」という言葉には注意が必要だと警鐘が鳴らされています。
バブルへの対処法として「音楽が鳴っている間は踊り続ける」という考え方も紹介されていますが、物理学者のニュートンでさえ熱狂して失敗した例を挙げ、「祭りが終わったら本当に早く撤収する」ことの重要性が説かれているとのことです。
本書を読むことで、予測が当たらないからと諦めるのではなく、常に様々なシナリオを思い描き続けることの大切さが分かるとか。特定の考えに固執せず、不確実性に対してどう考えを巡らせていけば良いのかを、非常に丁寧にしっかりと学べる一冊として紹介されています。
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