本当の人生 人生後半は思い通りに生きる (PHP新書)

人生の後半を「おまけ」や「消化試合」と捉えるのは、もはや時代遅れだと指摘されています。長寿化が進む現代において、定年後の約30年という時間は、これまでの責任や義務から解放され、自分の願望や夢を自由に追求できる「本当の人生」の始まりなのだとか。

これまでの社会生活で無意識に身につけてしまった、他人に合わせる「偽りの事故」や、周囲の価値観に縛られる「～べき思考」から卒業し、「本当の事故（じこ）」で生きることが、人生を本当の意味で充実させるために必要だと説かれています。定年後は、社会的な肩書きが通用しなくなるからこそ、本当の自分に戻る絶好のチャンスだそうです。

この本では、「本当の自分」や「本当にやりたいこと」を見つけるための、具体的な方法が紹介されています。

• とにかく試す、とにかく実験する

  • •失敗を恐れず、俳句、油絵、アニメ鑑賞など、世間体を気にせず少しでも興味のあることに挑戦することが、自分の本心を見つける究極のテクニックだとされています。何もしない「暇な状態」は、うつ病や不安障害などのリスクを高めるため、何かしらの目的を持つことが推奨されています。

• 楽しみや幸せを後回しにするのをやめる

  • •「将来のために今は我慢する」という考え方を改め、「今、この瞬間」を楽しむことが大切だと語られています。年を重ねると体力や健康は確実に衰えるため、旅行や美味しい食事などを先延ばしにすると、結局できずに後悔してしまう可能性が高いそうです。

• 残りの時間を意識する

  • •いつか終わりが来ることを意識することで、「今」という瞬間が輝き出すと説明されています。「いつかやろう」ではなく「今すぐやろう」という意識が、人生を変える原動力になるのだとか。

• 疲れる人付き合いをやめ、本物の親友やパートナーを探す

  • •人生後半は、無理な人間関係を続ける必要はなく、本当に楽しく付き合える相手とだけ過ごせばよいとされています。特に夫婦関係は見直しが必要な場合もあり、お互いが本当の自分でいられるよう、別居や、時には離婚も選択肢の一つとして考えられるそうです。

この本は、人生の後半を「余生」と捉えず、新しい冒険として思いっきり楽しむための道しるべが詰まった一冊として紹介されています。自分らしく輝ける人生の作り方を教えてくれる、まさに最高の人生を作るためのヒントが満載だそうです！