あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方

「時間は誰にでもあるのに、なぜかいつも足りない…」と感じる多くの人のための、時間がテーマの1冊として紹介されています。
しかし、単なる時短術や効率術の本ではない点がすごいところだとか！

本書では、多くの人が抱える「時間がない」という悩みの本質に迫り、その解決策を提示しているそうです。
私たちが日々感じる虚しさや焦りの正体は、実は「時間を食べつくすモンスター」の仕業であり、そのモンスターを倒すことで、心の底から充実した時間を取り戻せると解説されています。

「時間がない」本当の理由

大人になると時間が早く感じるのは、日常がパターン化し、脳が新しい刺激を受けなくなるからだそう。
子供の頃は20分の休み時間でさえ全力で遊べたのに、大人になると同じ20分を「何もできない」と感じてしまうのは、時間に対する感覚が歪んでしまった何よりの証拠だとか。

本書によれば、タイムボクシングなどの有名な時間術で自由時間を増やしても、その時間を活用する術がなければ意味がないと指摘されています。
問題は時間の量ではなく、今ある時間をいかに集中して使うかにあるそうです。

集中力を生み出す「3つの不安」

では、どうすれば短い時間でも集中できるのか？その鍵は「締め切り効果」にあり、その効果の正体は「不安感」にあると説明されています。
本書では、私たちを突き動かす根本的な不安として、以下の3つを挙げています。

• •死：誰もが必ず迎える、人生最大の締め切り
• •孤独：他者との希薄なつながりにすがることで紛らわそうとしてしまう不安
• •責任：自分で選択することから逃げる原因となる不安

私たちはこれらの不安から無意識に目を背けることで、貴重な時間を浪費してしまっているとのこと。
この3つの不安に真っ向から向き合うことこそが、与えられた時間を最大限に活用する鍵だと紹介されています。

人生の主人公になるためのヒント

不安と向き合い、時間を有効に使うためには「人生の主人公として主体的に生きる」ことが重要だそう。
本書では、自分の本心を見つけ、主体的な行動を起こすための具体的なワークも紹介されています。

• •困難な体験を振り返るワーク
• •子供の頃を振り返るワーク

これらのワークを通じて、自分が本当に何をすべきかを見つけ出し、限られた人生の時間を最大限有意義に活かすためのヒントが得られるそうです。
ただ時間に流される人生から、自分で時間の使い方を決める人生へと変えたい人におすすめの一冊だとか！