
腎臓が寿命を決める 老化加速物質リンを最速で排出する (幻冬舎新書)
【要約】腎臓が寿命を決める 老化加速物質リンを最速で排出する (幻冬舎新書)【黒尾誠】
フェルミ漫画大学さんが紹介
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80歳、90歳まで健康を維持し続ける方法を教えてくれる一冊として紹介されています。
健康を維持するためには多くの臓器の機能が不可欠ですが、中でも特に年齢と共に機能が衰えやすいのが腎臓だそうです。腎臓は血液の浄水器のような臓器で、ここが機能不全に陥ると、血管トラブルや慢性炎症、動脈硬化、筋肉量の減少、認知症など、全身に様々な不調を引き起こす原因になるとのこと。
この本では、老化を加速させる原因物質として「リン」というミネラルが挙げられています。
リンは骨を作るために必要な成分ですが、過剰に摂取すると腎臓に大きな負担をかけ、老化を早めてしまう毒にもなりうるそうです。
リンには2種類あり、特に注意が必要なのが、加工食品の添加物として使われる「無機リン」だと説明されています。
- •有機リン: 肉や魚など天然の食品に含まれ、体内への吸収率は20〜60%だとか。
- •無機リン: ソーセージやハム、コンビニ弁当、スナック菓子、インスタント麺などの加工食品に多く含まれ、体内への吸収率は90%以上にもなるそうです。
現代の食生活では、知らず知らずのうちにこの無機リンを過剰摂取している人がほとんどだと指摘されています。無機リンは「リン酸塩」「pH調整剤」「酸味料」など様々な名前で表記されるため、見えない敵のように私たちの食事に紛れ込んでいるとのこと。
本書では、この老化を加速させるリンから体を守るための具体的な方法が解説されています。
- •加工食品をできるだけ避けること
- •運動も大事であること(運動不足は骨からリンが溶け出す原因になるそう)
- •45歳、50歳あたりからリン制限を意識していくこと
自分のリン摂取状況が気になる場合は、血液検査でFGF23というホルモンの値を調べることで、リンの過剰摂取のサインを知ることができると紹介されています。
手遅れになる前に、まずは食生活を見直すきっかけを与えてくれる一冊だとか。健康寿命を伸ばしたい人にとって、重要な知識が得られるそうです。
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