
善悪の彼岸 (光文社古典新訳文庫 Bニ 1-1)
【名著】善悪の彼岸|ニーチェ 「真の自信」を持つ人の特徴とは ~自己肯定感を爆発させる「力の思想」~
アバタローさんが紹介
おすすめコメント
ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェが、人間の道徳に対して根本的な問いを投げかけた代表作として紹介されています。
以下のような悩みを抱えている方に、是非手に取っていただきたい一冊だとか。
- •自己肯定感の低さに悩んでいる方
- •生きる意味や目的を見失っている方
- •他人の優れた特性に嫉妬しやすい方
- •自分の才能や能力を活かせず不満を抱えている方
- •物事を多面的に捉える力を身につけたい方
本書は、ニーチェの思想が誤解される中で、自らの真意を正しく伝えようという強固な意志から生まれたものだそう。主著『ツァラトゥストラ』を補完する入門書としての役割も担っていると説明されています。
本書のテーマはずばり「近代性への批判」であり、近代社会の基盤となっている道徳や学問、絶対的な価値や真理を徹底的に破壊し、新たな価値の原理や未来の哲学のあり方を示した作品だとか。
本書で語られる主要な思想
- 力への意志
- •生命を駆動させる根本原理は、自己保存の本能ではなく「自分の力を放出したい」という欲動、すなわち「力への意志」であるとされています。人は自分の個性や才能を発揮するために生きている、という考え方だそうです。
- 奴隷道徳と主人道徳
- •社会に浸透している、弱者の立場から生まれた価値基準を「奴隷道徳」と呼び、その根底には強者への妬み「ルサンチマン」が潜んでいると指摘されています。
- •これに対し、他人が作った価値基準に従うのではなく、自らを敬い、自ら価値を創造する生き方を「主人道徳」と名付け、その復権を訴えているとのこと。
- 苦悩の捉え方
- •あらゆる苦悩を避けることは「力への意志」を放棄することであり、人間を無気力にさせると警鐘を鳴らしているそう。大いなる苦悩こそが人間を高め、魂を強める鍛錬であると語られています。
- 遠近法主義(解釈としての世界)
- •「事実というものは存在せず、あるのはただ解釈のみである」という言葉が紹介されています。絶対的な真理はなく、物事の認識は見るものの立場によって異なるという、多様な視点から物事を捉える考え方が示されているそうです。
特定のイデオロギーに縛られることなく、既存の価値観から自らを解放し、人間としての誇りと尊厳を失わずに生きるためのヒントが得られる一冊として紹介されています。
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