相場サイクルの見分け方<新装版> ―銘柄選択と売買のタイミング (日本経済新聞出版)

相場サイクルの見分け方<新装版> ―銘柄選択と売買のタイミング (日本経済新聞出版)

聞いてわかる投資本チャンネル
【聞き流しでOK】我慢の時!相場の四季や、セクターローテーション、永遠の景気サイクルに関する書籍まとめ※総集編

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1990年に初版が発行された「幻の名著」の新装版として紹介されています。株式市場のサイクルについて素晴らしくまとめられた、伝説のチャーチストによる一冊だそうです。

本書のメインは、相場に存在する4つのサイクルを理解し、投資のタイミングを読んでいくという内容だとか。その4つのサイクルとは以下の通りです。

  • 金融相場
  • 業績相場
  • 逆金融相場
  • 逆業績相場

それぞれの相場の特徴について、以下のようにまとめられています。

  • 金融相場(不景気の中の株高)

    • 金融緩和による期待感から株価が上がる「理想買い」の局面とされています。
    • この時期にリードする業種として、公共投資関連(建設・不動産)、不況に強い公共サービス(電力・電鉄)、食品、医薬品、そして財務基盤が厚い業界トップ企業などが挙げられています。
  • 業績相場(景気回復の確認)

    • 企業の業績という実態を伴って株価が上昇する「現実買い」の局面だそうです。
    • 前半は素材系(紙パルプ・化学・鉄鋼など)、後半は加工業(機械・電気・自動車など)へと主役が移り変わると解説されています。
  • 逆金融相場(強気相場のフィナーレ)

    • 金融引き締めがきっかけとなり、景気はまだ良いものの株価は先行して下がり始めるとのこと。
    • 強気相場は幸福感の中で消えていく」という格言が紹介されており、この時期の新規投資は控え、キャッシュに近い資産に切り替えるのが良いとされています。
  • 逆業績相場(相場の冬の到来)

    • 企業の業績悪化が株価を押し下げる「現実売り」の局面だそうです。
    • しかし、この時期はピンチはチャンスであり、平常時には割高な優良株や、次の景気対策で恩恵を受ける金融関連株を安く仕込む最大のチャンスでもあると考えられています。

4つのサイクルの話だけでなく、タイミング投資分散よりも集中するメリット、過去の実例なども掲載されており、内容は非常に幅広く、濃いとのこと。
少し中上級者向けの内容かもしれませんが、投資経験を積む中で何度も読み返すことで、その都度新たな発見がある「本当に名著」だと紹介されています!

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