残酷すぎる 幸せとお金の経済学

幸せという主観的なものについて、ここ30年間の研究でわかった直視しがたいショッキングな真実が、科学的なデータと共に解説されている「とても面白い本」だと紹介されています。

耳障りのいい言葉ではなく、不愉快かもしれない現実を真正面から受け止めることで、今後の生き方を大きく変えるきっかけになる一冊だとか。
私たちの良識を踏みにじるような不愉快な現実こそ価値がある、と考えさせられる内容になっているそう。

この本で紹介されている「残酷すぎる真実」には、以下のようなものがあります。

• •人生の幸福度のどん底は平均48.3歳でやってくる。
• •男性は女性よりも不幸であり、その格差は拡大しつつある。
• •仕事を頑張って管理職に出世しても幸福度は上がらず、メンタルヘルスが悪化する。
• •子供がいる既婚女性の方が、いない女性より幸福度が低い。

なぜこのようなことが起こるのか、その理由も経済学や心理学の研究に基づいて具体的に説明されています。
例えば、人生の幸福度はU字カーブを描き、中年期に理想と現実のギャップや介護・子育ての負担で落ち込むものの、それを乗り越えれば再び上昇していく、といった勇気づけられる話も含まれているそうです。

そして、これらの多くの問題に対して、身も蓋もないけれど強力な解決策として「お金」の重要性が繰り返し示されています。

• •幸福度の落ち込みを防ぐ防波堤はお金である。
• •最新の研究では、年収1000万円を超えても幸福度は伸び続けることがわかった。
• •子育てで幸福度が下がる最大の原因もお金であり、金銭的な問題がなければ子供は幸福度を高める存在になる。

「地獄の沙汰も金次第」という言葉があるように、経済的な豊かさが幸せにとっていかに重要か、そして私たちがお金について真剣に学ぶ必要性を痛感させられると紹介されています。
幸せとお金の関係について、目を背けずに深く考えたい人におすすめの一冊だそうです！