侍女の物語 (ハヤカワepi文庫 ア 1-1)

侍女の物語 (ハヤカワepi文庫 ア 1-1)

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【生きづらさの根源】「私は自由を選べているか?」宇垣美里×翻訳家・鴻巣友季子で語る!「虎に翼」『侍女の物語』が教えてくれた"真の自由"を掴む生き方(第2回/全2回)

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おすすめコメント

この物語を読むと、ものすごく身につまされるのだとか。
作中で提示される「2つの自由」という概念が、深く考えさせられるポイントとして紹介されています。

  • フリーフロム(~からの自由): 死や飢えといった、差し迫った脅威から逃れるための自由。
  • フリーto(~への自由): 働いたり結婚したりと、主体的に生き方を選ぶための自由。

物語の中では、一見すると選択肢が与えられているように見えても、実は「~からの自由」しかなく、本当の意味での選択ではない状況が描かれているそうです。これは、人が生きる上で大切な「自己決定権」とは何かを問いかけていると説明されています。

また、この物語の世界は、女性を抑圧する「ディストピア3原則」がすべて当てはまると紹介されています。

  • ①婚姻・生殖への国家の介入: 妊娠や出産を国家がコントロールすることの危険性が描かれているそうです。
  • ②知・リテラシーの抑制: 文字を読むことを禁じるなど、人々から思考力を奪おうとする支配の構造が描かれているとか。
  • ③芸術・学術の制限: 人々の心を豊かにし、様々なことに気づかせる芸術や学問を制限することで、支配者にとって都合の良い状況を作り出していると解説されています。

物語の世界では、女性はもちろん、男性も非常に息苦しそうで、誰も幸せそうではない様子が描かれているそうです。生き生きしている人が一人もいない小説はすごい!と語られています。誰かを踏みつけにする制度は、結局のところ誰も幸せにしない、ということに気づかされる作品だとか。

もし途中で読むのを断念してしまったことがある人には、続編の『誓願』から先に読み、本作に戻ってくる「逆算する読み方」もおすすめされています。そうすることで、描かれていない行間が理解でき、より深く世界観をつかめるようになるそうです。

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