
江戸の賢人に学ぶ相場の極意
【バブルも暴落も必然】戦前に存在した世界初の米先物市場で活躍した「相場の神様」から相場の勘所を学べる一冊【投資の教養・日本の歴史】
聞いてわかる投資本チャンネルさんが紹介
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江戸時代に大活躍した相場の神様「本馬宗久(ほんまそうきゅう)」と、伝説の相場師「牛田権三郎(うしだごんざぶろう)」。この二人の天才が残した教えを、現代人にも分かりやすく解説した一冊として紹介されています。
元の名著は昔の言葉で読みづらいそうですが、この本は現代語で非常に分かりやすくまとめられているとのことです。
本書で解説されている、200年以上前のものとは思えない普遍的な相場の極意は以下の通りだとか。
本馬宗久の教え
「焦ることなく、決して欲張らずに、他人の行動に不和雷同せず、冷静にチャンスを待つ」という姿勢が基本とされています。
- •相場三味伝(さんみのでん): 相場の状況、環境、そして特に人々の心理(心)の3つを見極めることの重要性が説かれています。豊作や凶作といったファンダメンタルズだけでは決まらない、人の心の動きを読む大切さが学べるそうです。
- •休むも相場: 非常に重要な教えとして紹介されています。利益が出ている時ほど一度休み、欲を出しすぎて利益を逃すことを戒めています。もちろん、儲かっていない時や乗り遅れた時も慌てずに「待つ」ことが賢明だとか。
- •不和雷同するな: 周囲が熱狂している時こそ、自分の気持ちとは反対に動く逆張りの重要性を説いています。「人と同じことをしてはならない」という力強いメッセージが紹介されています。
牛田権三郎の教え
本馬宗久と共通する点も多いですが、異なるアプローチも興味深いとされています。
- •三猿(さんえん)の教え: 周囲の噂話や人気に流されない「見ざる・聞かざる」、そして自分の相場観を他人に話さない「言わざる」。これは、現代で言うノイズに惑わされない姿勢に通じるものがあるそうです。
- •因は陽を含む: 弱気相場の中には、すでに強気への転換の種が含まれているという考え方です。例えば、積み上がった空売りこそが、将来の買い戻し圧力(買いの目)になる、と具体的に解説されています。
- •土(ドテン)売買やナンピンも推奨: ポジションを決済すると同時に反対のポジションを立てる「土(ドテン)」や「ナンピン」を推奨しており、休むことを重視する本馬宗久とは異なる、より効率的な手法についても触れられているようです。
江戸時代に、世界に先駆けてこれほど洗練された投資哲学が存在したことに驚かされる一冊だとか。200年以上経った今でも全く色褪せない、投資における普遍的な知恵が詰まっていると紹介されています。
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