
熊の場所
【自分の人生と向き合う】「恐怖の源に戻らなければならない」「戦っている人がいると知って勇気づけられる」フリーアナウンサー・俳優の宇垣美里が語る"心の強さ"を形作ったもの
flier 公式チャンネルさんが紹介
おすすめコメント
何度も読み返している本の一つとして紹介されている、前城大太さんの作品です。
いくつか話が入っている短編集の中の代表作で、特にこの「熊の場所」という作品が好きだとか。
小学生の男の子が主人公のジュブナイル作品で、「同級生のまー君がどうやら猫を殺しているらしい」と気づくところから話が始まるそう。
短くて読み返しやすい点も魅力ですが、何よりその文体がすごく好きとのこと。
- •ほぼ改行がなく、さみだれのように文章が続くスタイル。
- •素晴らしいスピード感があり、まるで土砂ぶりのような読後感が味わえるそうです!
- •読み出すとドライブしていくように、どんどん文字が頭の中に入ってくる感覚になるのだとか。
そして、この作品で書かれている精神性やメッセージがすごく好きで、ちょっと立ち止まってしまいそうになる時にパッと読み返す一冊だそうです。
物語の根幹には、「恐怖を消し去るにはその源の場所にすぐに戻らねばならない」というテーマがあるとのこと。作中の登場人物も、恐怖から逃げた後、「もう一回帰らないと二度とその場所へ行けなくなってしまう」と考え、恐怖の源へ戻る選択をします。
この物語を知ってから、人生で「もう二度とこんなことしたくない」「この場所に行きたくない」といった苦手なことに出会った時、「あ、これが私の熊の場所なんだ」と捉えるようになり、少なくとももう一度そこに向き合うようになったと紹介されています。
怖いだけの場所にせず、もう一度その場所を見ることの大切さや、「人生で行けない場所が増えるのが嫌だ」という気持ちにさせてくれる作品だそうです。
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