心療内科医が教える本当の休み方

休んでも休んでも疲れが取れない、ちゃんと寝たはずなのに朝からだるい、といった多くの人が抱える悩みに寄り添う形で紹介されています。
実は、休むということは非常に高度な技術が必要で、自己流で休もうとしても本当の意味で心身を回復させることは難しいのだとか。

この本では、本当に休むための3つのプロセスが紹介されているそうです。

• •休みが必要な状態だと自覚すること
• •休むことができる環境を確保すること
• •自分の状態にとって適切な給養活動を選択すること

このプロセスの中でも、特に「適切な給養活動の選択」について、医学的に正しいとされる具体的な「本当の休み方」がいくつか挙げられています。

• 内需要感覚を鍛えて体のニーズをキャッチする

  • •現代人はスマホやSNSに注意力を奪われ、自分の体の声が分からなくなっている人が多いそう。
  • •そこで有効なのが「ボディスキャン」というマインドフルネス瞑想の一種で、体の各部位に意識を集中させる方法だと紹介されています。寝る前に行うと体全体の緊張がほぐれ、リラックス効果が得られるのだとか。

• 生きるのが辛い時、支えてくれたものを書き出す

  • •心のよりどころとなる「リソース」（大好きな趣味、友人、ペットなど）を思い出すことで、心のモヤモヤが晴れたり、筋肉の緊張が緩んだりするそうです。
  • •特に、過去の良い思い出を思い浮かべると、幸福ホルモンであるセロトニンが放出され、わずか14秒でストレスが大幅に減少したという実験結果も紹介されています！

• 人間以外との繋がりを増やしてみる

  • •人間関係に疲れてしまった時は、必ずしも人と繋がる必要はないとされています。
  • •ペットと触れ合うと、ストレスホルモンが下がり、リラクゼーションホルモン「オキシトシン」の分泌が促進されることが科学的に証明されているそうです。
  • •また、自然と繋がることも、心をリラックスさせ、ストレスを軽減してくれると説明されています。

• どんな時でも遊び心を忘れない

  • •辛く厳しい場面ほど、ユーモアや遊び心が大切だとか。逆境に追い込まれた時こそ、その人本来の力を発揮し、危機を乗り越える助けになるという考え方が紹介されています。

ただダラダラ過ごす休日ではなく、自分自身の体のニーズに耳を傾け、心身が安全・安心を感じられる状態を作ることが「本当の休み」。この本は、そんな自分に合った休み方を見つけるための具体的なヒントを教えてくれる一冊として紹介されています。