「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策

「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策

フェルミ漫画大学
【要約】「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策【今井むつみ】

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「何回説明しても伝わらない」という悩みがなぜ起こるのか、その理由を認知科学の視点から教えてくれる本として紹介されています。

コミュニケーションがうまくいかない根本的な原因は、相手の理解力不足などではなく、主に以下の2つにあると説明されています。

  • 私たちはそれぞれ異なるスキーマ(経験や環境で培われた潜入感や思い込み)を通して情報を理解しているため、同じ言葉でも解釈にズレが生じてしまうそう。
  • 人は自分にとってどうでもいいことをすぐに忘れてしまう生き物だからだとか。

そのため、100%分かり合うことは不可能という前提に立ちつつも、できるだけうまく伝えるための具体的な方法が紹介されています。

うまく伝えるための4つの方法

  • 俯瞰して相手の立場になって考える: 相手の知識や状況を想像し、「これなら伝わるか?」と自問してから話すことが重要だそう。
  • 結論だけでなく理由も一緒に伝える: 人は「なぜなら」という理由があるだけで納得しやすく、心が動きやすい性質がある、と解説されています。「コピーを取らないといけないので先にコピーを取らせてください」という、一見理由になっていない理由でも承諾率が上がった実験結果は非常に興味深いと紹介されています。
  • 例え話を使って話を具体的にする: 抽象的な話と具体的な話を織り交ぜる、「抽象と具体をゆききする」のが分かりやすい話の鉄板だとか。
  • 相手から好感を抱かれる服装にする: 人は好き嫌いという感情で物事を判断しがちなため、相手に合わせた服装で好感を持ってもらうことが、話をスムーズに伝える上で重要になるそうです。

さらに、コミュニケーションの達人になるための心構えとして、以下の2点が挙げられています。

  • 聞く耳をいつも持つ: 特に、悪い報告を受けた時こそ、勇気を持って伝えてくれた相手を褒めたり感謝したりするくらいの心構えが必要だと書かれています。
  • 相手をコントロールしようと思わない: 自分の思い通りに相手が動くことはない、という前提に立ち、辛抱強く関係を築いていくことが大切だそうです。

「結論だけでなく理由も一緒に伝える」という方法は、すぐにでも実践できる目から鱗のテクニックだと紹介されていました!コミュニケーションに悩む多くの人にとって、本質的な解決策が見つかる一冊だそう。

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