
私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書 2172)
【要約】私とは何か 「個人」から「分人」へ【平野啓一郎】
フェルミ漫画大学さんが紹介
おすすめコメント
「本当の自分って一体どれなんだろう?」と悩んだことがある人に、その悩みにスパッと決着をつけてくれる一冊として紹介されています。
この本では、「たった一つの本当の自分」という考え方こそが、多くの苦しみや人間関係のいざこざを生む幻想だと指摘されているそうです。会社での自分、友達といる時の自分、恋人といる時の自分…それらは偽りの姿ではなく、すべてが「本当の自分」だと解説されています。
その考え方の核となるのが「分人(ぶんじん)」という新しい概念だとか。
これは、一人の人間(個人)は、対する相手や環境によって現れるさまざまな人格(分人)の集合体であるという考え方だそうです。
この「分人」という視点を持つことで、さまざまなメリットがあると紹介されています。
- 人間関係が楽になる
- •相手の嫌な一面を見ても、それはその人の数ある「分人」の一つに過ぎないと思え、少し寛容になれるそうです。
- 自分を好きになれる
- •自分の全てを好きになるのは難しくても、まずは「友達といる時の陽気な自分」や「筋トレを頑張るストイックな自分」など、好きな「分人」を一つ見つけることから始めれば良いとされています。そこが自分を肯定する突破口になるだとか。
- 幸せになるための具体的な方法がわかる
- •自分が「嫌いな分人」が出てきてしまう相手や環境と過ごす時間を減らし、「好きな分人」でいられる時間を意識的に増やすことで、もっと自分を好きになり、幸せになれると説明されています。
また、新しい自分(分人)を作る良い機会として「一人旅」が挙げられています。いつもと違う環境に身を置くことで、今までにない新しい自分に出会えるかもしれないとのこと。
「YouTuberとしての自分」と「プライベートの自分」のどちらが本当か悩むことがあったそうですが、この本の考え方に触れ、どちらも本当の自分だと思えて少し気が楽になった!と紹介されています。
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