
いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学 (早川書房)
【要約】いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学【センディル ムッライナタン】
フェルミ漫画大学さんが紹介
おすすめコメント
人生に余裕を持つことの大切さを、行動経済学の観点から教えてくれる一冊として紹介されています。
なぜかいつも時間やお金がない、という人が陥りがちな「不足(欠乏)」の状態について、そのメカニズムと対策が解説されているそうです。
人は「不足」を感じるとどうなるのか
- •不足を感じていることで頭がいっぱいになり、それ以外のことは全て意識の外へ締め出されてしまうと紹介されています。
- •さらに、IQが大幅に下がり、将来のことを考えられず、その場しのぎの破滅的な行動を取ってしまうようになるのだとか。
- •時間がない状況がより時間のない行動を、お金がない状況がよりお金のない行動を作り出してしまうという「負のループ」に陥ってしまう危険性が指摘されています。
人生に「ゆとり」を作り出すための具体的な方法
この負のループを断ち切り、何があっても冷静な判断ができる「ゆとり」を確保するための具体的な方法が紹介されています。
- •お金のゆとり: 自分の意思に頼るのではなく、給料が振り込まれた時点で自動的に一定額が投資や貯金に回る仕組みを作ることが大切だそう。
- •時間のゆとり: アラーム機能を活用し、「17時に帰る」「23時に寝る」といったメッセージを設定することで、目の前の作業に没頭しすぎるのを防げるとのこと。実際に、アラームを使うだけで貯金率が上がったという研究結果もあるそうです。
- •スケジュールのゆとり: 移動時間や予算は常に多めに見積もり、パンパンに予定を詰め込みすぎず、意図的に余裕を持たせたスケジュールを立てることが重要だと解説されています。
- •1日の時間の使い方: 集中力が高い朝に頭を使う重要なことをやり、夜は頭を使わなくてもできる単純作業やリラックスする時間に充てるのが良いとされています。
この本は名著である一方、非常に読みづらいとも紹介されています。読書を始めたばかりの人が手に取ると、読書が嫌いになってしまうかもしれないレベルだそうなので、注意が必要かもしれません!
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