勝手に“やせ体質"に変わる! ダイエット脳

ダイエットが続かない、リバウンドしてしまうのは、意志の弱さではなく脳のリズムの乱れが原因だそうです。この本では、そんな「肥満脳」を、楽にすっきりやせることができる「ダイエット脳」に変えるための具体的な方法が紹介されています。

脳は、年齢に関係なく死ぬまで成長し続けるため、何歳からでも変えていくことができると説明されています。

脳を鍛える「脳番地」という考え方

脳の働きを8つのエリア（脳番地）に分けて考えることで、自分の弱点が見つけやすくなるそうです。
自分が痩せられない原因がどの脳番地にあるのかを分析し、そこを重点的に鍛えることで、誰でも自然とやせ体質に変われると紹介されています。

特に多くの人が衰えがちな、3つの脳番地の鍛え方が詳しく解説されています。

1. 思考系脳番地（脳の司令塔）
   この脳番地が衰えると、満腹でも食べるのをやめられなかったり、優柔不断になったり、悪習慣から抜け出せなくなったりするだとか。
   鍛えるためには、あえて意思力を使うルールを設けることが効果的だそうです。

   • •夜はスーパーやコンビニに立ち寄らない
   • •デスク周りにお菓子を置かない
   • •食べる途中でやめるなど「食べないシチュエーション」を作る
   • •好物を1つ選んで10日間やめてみる
   • •自分だけの朝のルーティンを作ることで、最高の1日のスタートを切る！

2. 運動系脳番地（体を動かす鍵）
   運動不足でこの脳番地が衰えると、不思議なことに無意識に口を動かしたくなり、つい何かを食べてしまう原因になるそう。
   体を動かすことが一番ですが、難しい場合は日常生活でできる簡単な方法も紹介されています。

   • •何も食べずに口を動かす（歌いながら作業する、音読するなど）
   • •利き手ではない方の手で箸を持って食事をする（早食い防止にもなるそうです）

3. 感情系脳番地（喜怒哀楽の源）
   ストレスで衰えると、感情を満たすためにやけ食いに走りやすくなるとか。
   自分の感情を客観視し、コントロールすることが大切だそうです。

   • •紅茶の香りや気分に合わせた音楽など、五感を使って心地よい時間を増やす
   • •「午後8時以降は買い物に行かない」など、感情が弱っている時のためのマイルールを作る

肥満の改善は、スリムになるだけでなく、認知症の発症リスクを下げるなど、脳の健康にも良い影響があると紹介されています。つらいダイエットに挫折してきた方にこそ、試してみてほしい一冊だそうです。