
苦役列車 (新潮文庫)
【人生のどん底】「僕は社会から完全にいなくなった人間」「社会の歯車になりたくて仕方がなかった」引きこもり経験者の芸人・山田ルイ53世が語る!絶望の中に希望を見出す方法(第1回/全2回)
flier 公式チャンネルさんが紹介
おすすめコメント
人生に影響を与え、慰めてくれた一冊として紹介されています。
主人公は、中学を出て家出し、港で日雇い労働をする「貫多」という、どうしようもない男。
作品全体を覆う、どうしようもない行き詰まった感じや閉塞感がものすごく、タイトルを聞いただけで「これ俺のことや!」と衝撃的な出会いだったそう。実際に読んでみても、まさに自分の物語として受け止めることができ、「俺以外にもこんなやつがおるんや」という気持ちにさせられ、とても癒された一冊だとか。
作者自身の私小説でもあり、まるで「自分に墨を塗りたくって紙にダイブしたんかい」と思うほど、読んでいて苦しく、しんどい文章でありながら、すべてをセキララに吐露してくれているからこそ救われる、という側面があるそうです。
「こんなにダメなやつがいる」と、文章で救われるという経験はすごく新鮮だったと語られています。
- •社会の歯車になることを拒むのではなく、むしろ「歯車になりたい」「誰か俺の人生に線路を引いてくれ」と切に願っていた気持ちに寄り添ってくれる。
- •一度社会から離れてしまった人間にとって「普通」がいかにハードルの高いものであるかを実感させられる。
- •安易な美談を許さず、つらい経験を無理に「糧になった」と変換しようとする風潮に疑問を投げかけてくれる。
この物語には、明確で分かりやすい一筋の光が描かれているわけではない、と感じたそうです。
しかし、一筋の光というものは、あたりを完全に暗くしないと見えないものであり、人生には「1回部屋の電気を消さなあかん時期」もあるのではないか、という勝手なメッセージを受け取ったとのこと。
何でも明るく照らしていると、かえって本当の出口が見つからないこともある。
貫多のように真っ暗な人生を歩む中にこそ、「出口のドアの隙間みたいなもの」が見える人生もあるのではないかと感じさせられる作品、と紹介されています。
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