
世界99 下
読書家が最近読んだ10冊【ゲスト:村田沙耶香さん】【2025年3月】
ほんタメさんが紹介
おすすめコメント
これまでの村田沙耶香作品の様々な要素が「ギューンってした感じ!」で一つに詰まった作品だと紹介されています。
主人公は、置かれた環境に合わせて性格を作り変えることができる女の子「木崎空子」。彼女自身の本来の性格というものはなく、家や学校、恋人の前など、その場所でベストな性格を演じ分けるそうです。この物語は、そんな彼女の一生を描いた一大記だとか。
この世界には、特徴的な存在が登場します。
- •ぴょこルン: 人間に愛されるためだけに生み出された、とにかく可愛いという概念の生き物。飼うことが一種のステータスになっているそう。
- •ラロロリンジン: 人間とほぼ同じでありながら「違う」とされてしまう人々。
物語が進むにつれて「ぴょこルン」が進化し、それによって人間の生き方そのものが大きく変わってしまう展開があるとのこと。ディストピア的な世界観に倫理的な怖さを感じたり、拒否反応を示したりする人もいるかもしれないけれど、この作品を読んでちょっと救われた、自分の考えを肯定してもらったような気分になった、と感じたそうです。
この一冊には、
- •女性の生き方
- •差別というもの
- •人が生きていく上で必要なペルソナ
といった、これまで描かれてきたテーマが凝縮されていると語られています。
「マジで分厚い!」と感じるかもしれませんが、「マジですぐ読めた!」そうで、仕事がなければ一晩で読み切れるほどの没入感があるとのこと。「絶対気になっちゃう」ため、上下巻をそろえて一気に読むことが強くおすすめされています!
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。