半落ち (講談社文庫)

半落ち (講談社文庫)

ほんタメ
古畑ほんタメ郎がオススメする警察小説【3選】

ほんタメさんが紹介

おすすめコメント

警察小説の中でも、かなり名前が挙がる作品として紹介されています。タイトルの「半落ち」とは、犯人が完全に自供した状態を指す警察用語「感落ち」ではない、つまり半分しか語っていない状態を意味するそうです。

物語は、周りからの尊敬も厚い警部の警察官が「3日前に妻を殺した」と自首してくるところから始まります。彼は殺害の経緯や動機についてはすべて話すものの、どうしても語らないことが一つだけありました。それは、自首するまでの「空白の2日間」に何をしていたかということ。この空白の2日間こそが、物語の最大の謎となっています。

この作品の面白さは、一つの事件を様々な人物の視点から見ていく構成にあると紹介されています。

  • 警察官
  • 弁護士
  • 記者
  • 刑務官

これらの人物の視点から立体的に物語を追体験していくことで、事件の真相と、犯人が隠し続ける本当の動機が少しずつ明らかになっていくのだとか。

なぜ彼は全てを語らないのか?空白の時間に何があったのか?
犯人当てのミステリーではなく、人間の心の奥深くにある「真の動機(Y)」を探っていく、非常に読み応えのある物語のようです。

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