
汚れた手をそこで拭かない (文春文庫)
ヨビノリたくみの名刺代わりの10冊【小説】
ほんタメさんが紹介
おすすめコメント
これまで長編小説をメインに読んできたものの、この作品をきっかけに短編集の魅力に目覚めた一冊として紹介されています。
どんでん返しが好きなため、短い物語には物足りなさを感じることがあったそうですが、この『汚れた手をそこで拭かない』は、短くても心に強く残る作品なのだとか。
描かれているのは「日常の謎」ですが、それは学生時代のような限定的なものではなく、誰にでも起こり得て、誰にでも降りかかるような地獄だそうです。
- •プールの水を止め忘れてしまう
- •消してはいけない電気をつけっぱなしにしてしまう
- •ちょっとした嘘をついてしまう
このような、本当に些細で、誰にでもあり得る「ちょっとした間違い」が、とんでもない事態に発展していく様子が描かれていると説明されています。
どんでん返しがなくても、「ああ、この本を読んだな」という確かな読後感が得られ、自身の読書の世界に「新しい風」を吹き込んでくれた一冊だということです。
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