読書嫌いのための図書室案内 (ハヤカワ文庫JA)

読書嫌いの高校2年生、荒坂浩司君が主人公のミステリー仕立ての青春小説として紹介されています。
楽だという理由で図書委員になった彼が、廃刊寸前の図書新聞を復活させるために奔走していく物語だとか。

• •バディを組むのは、読書好きだけどコミュニケーション能力は正直高くない藤男ホタルちゃん。
• •紙面作りのために先輩や先生に読書感想文を寄稿してもらう中で発生する、日常の謎を解いていく内容になっているそう。
• •「舞姫」や「少年の日の思い出」といった教科書でおなじみの作品が登場し、それぞれの感想の違いを楽しむことで、改めて読書の魅力を感じさせてくれる良書だと紹介されています。

この物語に登場する藤男さんも、会話に「てんてんてん」が入ってしまうようなキャラクターでありながら、読書や主人公に対するすごく真摯で熱のこもった態度が、相手に影響を与えていくそうです。
このことから、心を動かすのは表面的な言葉の応酬ではないということが分かり、極論、上手に喋れる必要はなく、きちんと話す機会さえ作ることができれば魅力は伝わる、と感じられる一冊だとか。

「かなりおすすめ度高い」そうですが、ある程度本を読める人の方がさらに楽しめるかもしれない、と紹介されています。