
黄色い家
【全5冊】最近読んだおすすめ本紹介します!
文学YouTuberベルさんが紹介
おすすめコメント
2023年のブランチブック大賞受賞、本屋大賞にもノミネートされた圧巻のクライムサスペンスと紹介されています。「これはもうすごかったよね!」とのことです。
17歳の少女たちが「黄色い家」と呼ばれる一軒家で共同生活を送り、生きていくためにカード犯罪に手を染めていく物語だそう。ある女性の死をきっかけに、危ういバランスで成り立っていた生活が崩壊していく様子が描かれています。主人公の花が、希望を与えてくれた人物に依存し、金運を呼ぶとされる黄色に固執していく姿、特に家の中を黄色いペンキで塗りたくるシーンは、映像が浮かぶような表現力で頭にこびりついて離れないと紹介されています。
この作品の特徴として、以下の3点が挙げられていました。
- •エモさ: ルーズソックスやノストラダムスの大予言など、90年代東京の空気感が感じられるそう。
- •ガバガバさ: 未成年の水商売など、良くも悪くも法律が未整備だった時代の危うさが描かれているとか。
- •生々しさ: 貧困や社会から無視される少女たちの現実が、ノンフィクションのようなリアリティで描かれており、読みながら「誰がそのしのぎに手を染めることを責められようか」という気持ちにさせられるそうです。
分厚くテーマは重いものの、17歳が主人公ということもあり、リーダビリティはあると紹介されています。意外性や大衆性といったエンタメ的な見せ方も意識されており、特に最後の2章は一気読みしてしまうほどだとか。謎が謎のまま残される部分に、文学的な奥行きが感じられる作品でもあるそうです。
Audibleの聞き放題対象にもなっており、声色の使い分けが素晴らしく、重くなりすぎずに聞けるかもしれないとおすすめされていました。
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