
ケーキの切れない非行少年たち
【全5冊】最近読んだおすすめ本紹介します!
文学YouTuberベルさんが紹介
おすすめコメント
衝撃的なイラストとタイトルが印象的な新書として紹介されています。
児童精神科医が多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子供がたくさんいる」という事実に気づいたそう。少年院には、認知力が弱くケーキを当分に切ることすらできない非行少年が大勢いるのだとか。この問題の根深さは、普通の学校でも同じだと説明されています。
この本は、人口の10%いるとされる教会知能の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校や社会生活で困らないように導くための、超実践的なメソッドを公開しているとのこと。
- •軽度知的障害や教会知能といった存在への理解を促し、適切な支援につなぐための知識やメソッドが、実際に少年院で目にした少年たちの例を基に公開されているそうです。
- •既存の非行少年更生プログラムは「認知力は正常」という前提で組まれているため、認知力が弱い子には全く意味をなさないものになってしまうと指摘されています。
認知の歪みの例として、「殺人を犯した少年が自分のことを優しい人間だと評価した」という衝撃的なエピソードも紹介されており、こうした具体的なものを突きつけられると、冷静に「反省以前の問題」なのかもしれないと頷ける部分があるだとか。
それを安易な言葉で片付けて終わらせるのではなく、実は少年院に入る以前にもっと根深い生活での問題を抱えていて、いかに早く気づけるかで本人にとっても社会にとってもベターな状態は作れるのではないか、という切り口は希望を持たせてくれると語られています。
普段、新書や社会派ノンフィクションなどに親しみがなく、興味本位の人だったとしても巻き込んで現状を伝えるパワーがあり、読み物としても関心を引くものだと紹介されています。オーディブルの聞き放題対象にもなっているそうです。
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