40代・50代で必ずやっておきたい 「学び直し」超入門

日本型雇用の崩壊や大リストラ時代の到来、人生100年時代といった背景から、今後ますます中高年の「学び直し」の必要性が高まっていくと紹介されています。
特に、職務内容で評価されるジョブ型雇用が広がる中、「私はまるまるの専門家です」と言えるスキルがなければ、仕事を失いかねない時代がすぐそこまで来ているそうです。
この本は、学び直しをしたいけれど何から始めればいいか分からない人や、学び直しを始めたばかりの初心者に向けて、その初歩となる具体的なアクションプランが紹介されている一冊だとか。

• 学び直しの第一歩
  「今更だ」と諦めるのではなく、「今日の1分から」でも学びを始めることが大切だとされています。得意なことや関心事を書き出してテーマを見つける「カルテくずし」という手法も紹介されており、まとまった時間がなくても始められる手軽さがポイントのようです。

• 50歳からの勉強法
  記憶力の低下よりも早く、意欲や創造性を司る「前頭葉」の機能が低下し始めるそうです。この前頭葉を鍛えるためには、インプットよりもアウトプットを重視した勉強が効果的だとか。反論を恐れずにSNSで自分の意見を発信するなど、独自の視点で発信することが、脳を刺激し、周りから一歩抜け出す存在になるための鍵だと説明されています。

• 知識を「使える武器」に変える
  ただ知識を覚えるだけでなく、具体的な出来事から普遍的な法則を見出す「抽象化」の重要性が説かれています。本はノートだと思って線や書き込みをしながら読み、面白いと思えるテーマを深めることが、学びを長続きさせるコツだそうです。

• 日常的な「振り返り」のすすめ
  40代・50代には、新しいことを学ぶだけでなく、これまでの経験を棚卸しする日常的な振り返りが有効だとされています。毎日5分、今日したことや出来たことを書き出すだけで、経験を他の場面で応用できるスキルに変え、固定観念から自分を解放できるとのことです。

• 学習効率を最大化する習慣術
  人間の集中力が続く上限に合わせて「25分勉強して5分休憩」を繰り返すポモドーロ法や、記憶を定着させるための復習の重要性が解説されています。勉強が続かない人でも、まずは「1日1分」や「テキストを開くだけ」といった非常に小さなステップから始めることで、無理なく習慣化できると紹介されています。