流星たちの宴 (新潮文庫)

作家・白川通る氏のデビュー作として紹介されています。19年間パートナーとして共に過ごした日々を背景に語られており、著者自身の人生が色濃く反映された一冊だそう。

物語は、著者の投資顧問会社時代の話と、一緒に暮らしていた女子大生との恋愛も絡んで展開していくとのこと。魅力的なキャラクターたちが登場する、著者そのもののような作品だと紹介されています。

• •キザなセリフがたくさん出てくるのが特徴だとか。
• •作中にも登場する「人間には2種類いる」といったアフォリズムが、ものすごくうまくてかっこいいと評されています。

著者が亡くなった時、机の上には「人間には2種類の人間がいる。心を焦がすことのできる人間と焦がさない人間だ。この小説は心を焦がすことのできる人間だけ読んでもらいたい」というメモが残されていたそうです。

常に「生きている実感」を求め、平穏を嫌ったという著者。見た目は悪そうに見えても、誰よりもピュアな心を持ち、大事な時には「人生1回きりだ、やってみろ」と背中を押してくれるような人物だったとか。そのしびれるような生き様が感じられる作品なのかもしれません。

亡くなって9年経った今でも熱狂的なファンがいて、「旦那さんの本が大好きで全部読みました」と声をかけられることがあるそうです。「生涯あんなに好きになる人はもう現れないな」という言葉で語られるほど、魅力的な人物によって書かれた物語です。